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第1課 イエスの宣教活動の1日 平本 光
1.安息日午後 今週のテーマ
【暗唱聖句】「イエスは彼らに言われた、『わたしについてきなさい。あなたがたを、人間をとる漁師にしてあげよう』」。(マルコによる福音書1:17口語訳)
イエスの宣教(神の愛と正しさを人々に伝える)活動の始まりは※4つの福音書で違います。マルコによる福音書では、イエスの行動、特に人々をいやすことに注目して教えています。そうすることで、読んでいる人たちがその場面を見て体験しているように重要な瞬間を学べるよう書かれています。そのようにイエスの働きを学んでいきましょう。
※4つの福音書:マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネ
2.日曜日:「わたしについて来なさい」
「その翌日、ヨハネはイエスが自分の方にこられるのを見て言った、『見よ、世の罪を取り除く神の小羊』」。(ヨハネによる福音書1:29 口語訳)
イエスの弟子となる前にペテロと呼ばれるシモンとアンデレの兄弟とヤコブとヨハネの兄弟、この4人はバプテスマのヨハネの弟子としてイエスについての話も聞いていました。そして、イエスは4人についてくるように誘っています。イエスについてよく知っていたからイエスから誘われたときについていくことを選べました。また、ガイドの中ではこのシモンとアンデレの兄弟とヤコブとヨハネの兄弟が比べられ、舟(小さく手でこぐ船)を持っているか、持っていないかで判断しないで、イエスはだれでも弟子として招かれることが教えられています。
3.月曜日:忘れがたい礼拝
「ナザレのイエスよ、あなたはわたしたちとなんの係わりがあるのです。わたしたちを滅ぼしにこられたのですか。あなたがどなたであるか、わかっています。神の聖者です」。(マルコによる福音書1:24口語訳)。
カファルナウムの会堂でイエスが悪霊に取りつかれた人を助けました。このとき「あなたは『わたしたち』となんの係わりがあるのです」と悪霊に取りつかれた人は言っています。「わたしたち」は「悪霊」なのでしょうか。それとも会堂にいたすべての人だったのでしょうか。イエスとわたしに何の関係があるのかを知って、わたしにとってどんな関わりがあるのか考えることは大切です。
4.火曜日:安息日のさらなる宣教活動
「イエスは近寄り、その手をとって起されると、熱が引き、女は彼らをもてなした」。(マルコによる福音書1:31 口語訳)
ペテロと呼ばれたシモンは結婚していました。カファルナウムの会堂から出た後イエスとシモンたちは家族のいる家に行きましたが、シモンの奥さんのお母さん(しゅうとめ)が熱を出して寝ていました。起きることができないくらいの高い熱とは命も危険な状態ですが、イエスにいやされ、元気になります。そのあと家には多くの人がいやしを求めて訪ねてきました。このとき先にいやされたペテロのしゅうとめは家に来た人たちのために働きます。先にいやされた人が、次の人がいやされるためにイエスと協力して働くことが教えられています。
5.水曜日:イエスの宣教活動の秘密
「このころ、イエスは祈るために山へ行き、夜を徹して神に祈られた」。(ルカによる福音書6:12 口語訳)
イエスの宣教(神の愛と正しさを人々に伝える)活動の秘密は人のいない静かな場所で祈ることでした。イエスが行動するために祈ることをやめなかった。祈り続ける大切さが教えられています。長く祈ることに慣れていくためにいつもの祈り方ではない祈りを試してみることもすすめられています。
6.木曜日:秘密を守れますか
「イエスは深くあわれみ、手を伸ばして彼にさわり、『そうしてあげよう、きよくなれ』と言われた」。(マルコによる福音書1:41口語訳)
当時の重い皮膚病という表現はいくつかの病状のひどいものがまとめて表されていたようです。今より医療の知識がない人々からすれば、関わることが危険と考え、「重い皮膚病の患者は、その衣服を裂き、その頭を現し、その口ひげをおおって『汚れた者、汚れた者』と呼ばわらなければならない。その患部が身にある日の間は汚れた者としなければならない。その人は汚れた者であるから、離れて住まなければならない。すなわち、そのすまいは宿営の外でなければならない」(レビ記13:45-46 口語訳)と離れた場所において、関わらないようにしていました。しかし、イエスは重い皮膚病の人の苦しみに寄り添って触れられ、皮膚病をいやされました。イエスはもっとたくさんの人をいやしたいと考えていました。だからいやされたことを広めないように注意しましたが、いやされた人々はうれしさから黙っていることができなかったようです。イエスの働きを私たちが助ける中で、喜ぶことにも注意する必要があるようです。
7.金曜日:さらなる研究
マルコによる福音書はイエスと共に生きる歩みを考えさせてくれます。イエスに従うために聖書を学び、イエスのように祈ることを考えていきましょう。
話し合いのための質問
・イエスに従うきっかけや忘れられない体験はありますか。