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第13課 神の愛の勝利 高橋祐希
1.安息日午後:今週のテーマ
〇暗唱聖句
そのとき、わたしは玉座から語りかける大きな声を聞いた。「見よ、神の幕屋が人の間にあって、神が人と共に住み、人は神の民となる。神は自ら人と共にいて、その神となり、彼らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない。最初のものは過ぎ去ったからである。」(黙示録21:3、4 新共同訳)
悲しいことや苦しいことがあったとしても、将来の希望があれば、それを乗り越えることができます。大争闘の終わりには、神様の愛が勝利するという大きな希望があります。罪の問題が解決され(なくなる)、神様の愛によって統治された永遠の世界がやってくるのです。
2.日曜日:苦難の時の希望
『その時、大天使長ミカエルが立つ。/彼はお前の民の子らを守護する。/その時まで、苦難が続く/国が始まって以来、かつてなかったほどの苦難が。/しかし、その時には救われるであろう/お前の民、あの書に記された人々は。』(ダニエル12:1)
出エジプト記に書かれている、10の災いの話を思い出してください。この時、神様はエジプトに災いをもたらされましたが、イスラエルの民は守られました。同じように、黙示録16章に書かれている最後の7つの災いから、神の民は守られるのです。
苦難を生き抜くためには、ただひとつの希望であるイエス様が必要です。いつも、イエス様に従い続けること、イエス様との個人的な関係を持っていることが、何よりも大切なことです。
3.月曜日:間もないイエスの再臨への希望
『行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える。こうして、わたしのいる所に、あなたがたもいることになる。』(ヨハネ14:3)
神様は私たちに再臨の約束を与えてくださっています。神様とわたしたちが天の家で一緒に住むために、イエス様が迎えに来てくださるのです。これは、いつの時代においても神様に忠実な従い続ける人たちを力づけてきた希望です。
この再臨の時には、2種類の人たちがいます。悪を好んでいた人たちは、自分たちの罪を自覚し、恐ろしくなって隠れたくなります。一方で、イエス様を愛し受け入れた人たちは、喜んでその時を迎えます。わたしたちは、イエス様のご再臨を喜んで迎えたいと思います。
4.火曜日:地上の千年期
『この天使は、悪魔でもサタンでもある、年を経たあの蛇、つまり竜を取り押さえ、千年の間縛っておき、底なしの淵に投げ入れ、鍵をかけ、その上に封印を施して、千年が終わるまで、もうそれ以上、諸国の民を惑わさないようにした。その後で、竜はしばらくの間、解放されるはずである。』(黙示録20:2、3)
イエス様の再臨の後、千年期と呼ばれる期間がやってきます。地上では、サタンだけが残されて、誰もいない荒れ果てた環境(地球)で過ごします。サタンは1000年間、誰も誘惑することができず、ただ自分のもたらした罪の結果を見つめるのです。
罪の世界が二度とやってくることがないように、神様は3つの方法で、罪の問題に対処されます。
1)ご自身の限りない愛と、情熱的な願い、全人類を救うためにずっと努力を示されます。
2)ご自身の正義と公正を明らかにされます。
3)罪と反逆(神様に逆らうこと)の最終的な結果を全宇宙の前に明らかにされます。
5.水曜日:千年期の裁き
『わたしはまた、多くの座を見た。その上には座っている者たちがおり、彼らには裁くことが許されていた。わたしはまた、イエスの証しと神の言葉のために、首をはねられた者たちの魂を見た。この者たちは、あの獣もその像も拝まず、額や手に獣の刻印を受けなかった。彼らは生き返って、キリストと共に千年の間統治した。』(黙示録20:4)
千年期の間、天にあげられた人たちは、神様が罪の問題をどのように対処された(片付けた)のか、その愛と正しさを知る機会を得ます。もしも、愛する家族や友人が天国にいなかった場合、その理由について、神様から納得できる(理解して心から受け入れる)答えを聞きます。そして同時に、その人を救おうと努力された神様のお働きを理解します。
千年期の終わりには、邪悪な人々(自己愛を持つ人々)が最後の報いを受けるために復活します。サタンは彼ら(邪悪な人々(自己愛を持つ人々))を集め、神様に最後の戦いを挑もうとし、聖なる都である新しいエルサレムを取り囲みます。その新エルサレムは、天から地上にやってきて、人類の歴史に登場したすべての人たちが、この最後の戦いの場に集まります。
6.木曜日:二つの永遠
『彼らは地上の広い場所に攻め上って行って、聖なる者たちの陣営と、愛された都とを囲んだ。すると、天から火が下って来て、彼らを焼き尽くした。』(黙示録20:9)
大争闘の最後の戦いにおいて、サタンとそれに加わる悪の勢力(支配する力)は完全に滅ぼされます。彼ら(サタンとそれに加わる悪の勢力(支配する力))には永遠の死が知らされます。罪は焼き尽くされて、この世界から完全に消し去られるのです。これは永遠に変わることのない結果となります。
救われた人たちは永遠の命を受けます。永遠に神様の愛のご支配の中で生きることができるのです。
『大争闘は終わった。もはや罪はなく罪人もいない。全宇宙はきよくなった。調和と喜びのただ1つの脈拍が、広大な大宇宙に脈打つ。いっさいを創造されたお方から、いのちと光と喜びとが、無限に広がっている空間に流れ出る。最も微細な原子から最大の世界に至るまで、万物は、生物も無生物も、かげりのない美しさと完全な喜びをもって、神は愛であると告げる。』(エレン・ホワイト『各時代の大争闘』第42章)
7.金曜日:さらなる研究
〇話し合いのための質問
① 大争闘は神様の愛が勝利しますが、ヨハネ16:33の「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」という言葉は今日の私たちにとってどのような意味があるでしょうか。
② イエス様の再臨を待っているわたしたちは、日々どのようなことを大切にしたらよいでしょうか。