安息日学校部

第9課 青年用:金城博明

2021年第1期「イザヤ―わが民を慰めよ」

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第9課  仕えること、救うこと  金城博明

  • 今週のポイント

日曜日・・・イザヤ書41~53章には二種類の「神の僕」が出て来ますが、読み方を間違えると理解が難しいです。僕にイスラエル、ヤコブと呼び名がついている時はイスラエル民族を示します。更に私たちも霊的イスラエルですので、私たちにも適応できる御言葉です。しかし、僕に呼び名がついて無い場合は、将来、私たちを罪から解放して下さる約束のメシア、キリストを示しています。

月曜日・・・イザヤ書42章の「神の僕」はキリストの事です。キリストの品性がガイド66頁、問3に書かれておりますが、具体的には金曜日の「福音宣伝者」の文章を一緒に読みましょう。キリストは、機転を働かせ、つねに親切で、思いやりに満ちて、粗野な振る舞いをせず、不必要に厳しい言葉を語らず、人間の弱さを非難されませんでした。私たちも真の神の僕、キリストを見習いましょう。

火曜日・・・イザヤは南ユダ王国がバビロン捕囚を経験しなければならない事を預言しますが、同時にイザヤの死後146年経った後の出来事、バビロン捕囚から解放される事も預言しています。更に、荒廃したエルサレムの神殿を建て直す事を承認するキュロス王の名前まで具体的に預言しているのです。もちろん、イザヤが生きていた時代、キュロス王はこの世に誕生していません。聖書の預言はいかに真実なのでしょうか。驚かされます。

水曜日・・・イザヤ書の注解書の中には「第二のイザヤ」が存在すると書かれているものがあります。キュロス王の事を書いている人物は、イザヤ本人ではなく、キュロス王の時代に生きていた預言者が書いたと言う解釈です。しかし「第二のイザヤ」が存在した歴史的証拠はありません。アドベンチスト教会は一貫して、イザヤ書全体はイザヤが書いたという立場です。

木曜日・・・イザヤ書49章の「主の僕」はキリストです。この預言は将来、キリストがこの地上に来られた時、様々な困難に遭う事、人に侮られ、国々に忌むべき者とされる姿が預言されています。

 

  • ディスカッションのためのテーマ
    1. イザヤ書42章1~7節や、金曜日の「福音伝道者」に書かれている神の僕(キリスト)の品性で自分に足りない部分はありますか? どうしたらキリストの品性が身につきますか?
    2. イエス・キリストの働きはまさにイザヤ書49章にあるように困難、失望の連続でした。私たちの人生の中でも時に、思いもよらない困難に遭うことがあります。困難、失望に遭った時、キリストはどのように乗り越えたでしょうか。また、私たちはどのように困難を乗り越えたら良いでしょうか。