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第6課 私は立ち上がる 眞田 治
1.安息日午後
今週の暗唱聖句を読みましょう。
主は言われる、「貧しい者がかすめられ、
乏しい者が嘆くゆえに、わたしはいま立ちあがって、
彼らをその慕い求める安全な所に置こう」と。(詩篇12篇5節、口語訳)
主は言われます。
「虐げに苦しむ者と
呻いている貧しい者のために
今、わたしは立ち上がり
彼らがあえぎ望む救いを与えよう。」(詩編12編6節、新共同訳)
私たちが生きている世の中には、困ったことがたくさんあります。困った世の中で私たち人間は忍耐しながら生きています。神さまも忍耐していらっしゃいます。しかし神さまは、たくさんの困ったことをちょうど良いタイミングで解決してくださいます。今週の暗唱聖句に「立ち上がって」と書いてあるのは、ちょうど良いタイミングで神さまが困ったことを解決してくださることです。
私たちは神さまを信頼しています。神さまが助けてくださるタイミングを待つことが、私たちには必要です。
2.日曜日:輝く戦士
聖書を読みましょう。詩編76編4節です。
「そこにおいて、神は弓と火の矢を砕き
盾と剣を、そして戦いを砕かれる。」
世の中の困ったことの中でも最も困ったことは、戦争でしょう。神さまの力によって戦争が終わると、詩編76編4節には書いてあります。
3.月曜日:虐げられた人のための裁き
「虐げられた人」というのは、「苦しめられている人」と同じような意味です。
「裁き」というのは、「はっきりさせる」という意味と、「救う」とか「助ける」とかいう意味があります。
「虐げられた人のための裁き」というのは、苦しめられている人を、はっきり神さまは救ってくださるという意味です。
聖書を読みましょう。詩編146編6~9節です。
「とこしえにまことを守られる主は
虐げられている人にパンをお与えになる。
主は捕らわれ人を解き放ち
主は見えない人の目を開き
主はうずくまっている人を起こされる。
主は従う人を愛し
主は寄留の民を守り
みなしごとやもめを励まされる。」
苦しめられている人を神さまが助けて救ってくださると、詩編146編6~9節にも書いてあります。
4.火曜日:いつまであなたたちは不正に裁くのか
聖書を読みましょう。詩編82編2~4節です。
「いつまであなたたちは不正に裁き
神に逆らう者の味方をするのか。
弱者や孤児のために裁きを行い
苦しむ人、乏しい人の正しさを認めよ。
弱い人、貧しい人を救い
神に逆らう者の手から助け出せ。」
「裁き」には、「救い」という意味があります。正しい裁きは、苦しめられている人を救うことです。
しかし詩編82編2節には「不正に裁き」と書いてあります。苦しめられている人を救わない人たちがいたのです。だから詩編82編4節で、弱い人や乏しい人を救うように、神さまは言っておられます。
神さまは、苦しめられている人を助けて救ってくださいます。神さまを信じている私たちも、苦しめられている人を助けるようにしましょう。
5.水曜日:あなたの憤りを注いでください
きらいな人や苦手な人に対して、私たちは仕返ししたい(報復したい)と思うことがあるかも知れません。きらいな人や苦手な人に対して「仕返ししたい(報復したい)」と思うときに、私たちは、どうしたら良いでしょうか。
聖書を読みましょう。詩編94編1、2節です。
「主よ、報復の神として
報復の神として顕現し
全地の裁き手として立ち上がり
誇る者を罰してください。」
きらいな人や苦手な人に対して「報復したい」と思うとき、私たちは、神さまに祈ることができます。詩編94編1、2節も祈りの言葉です。私たちは自分で報復するのではなく、愛と知恵に満ちた神さまが、私たちの代わりに報復してくださるのです。(金曜日に、続きを学びます)
6.木曜日:主の裁きと聖所
聖書を読みましょう。詩編96編6、10節です。
「御前には栄光と輝きがあり
聖所には力と光輝がある…。
…国々にふれて言え、主こそ王と。
世界は固く据えられ、決して揺らぐことがない。
主は諸国の民を公平に裁かれる。」
神さまは今、天の聖所におられます。世界の人たちを、神さまは天から※1公平に見てくださっています。お金持ちのことも貧しい人のことも、他人を苦しめている人のことも苦しめられている人のことも、神さまは天から※1公平に見てくださっています。そして神さまは、「救ってほしい」と願っている人を、※1公平に助け、救ってくださいます。だから私たちは、天の聖所に向かってお祈りするのです。
※1公平(人間はみんな同じ)
7.金曜日:さらなる研究
水曜日の「あなたの憤りを注いでください」の続きです。聖書を読みましょう。詩編69編25節です。
「あなたの憤りを彼らに注ぎ
激しい怒りで圧倒してください。」
詩編69編を書いた人は、ダビデ王です。ダビデ王は、先輩のサウル王や息子のアブサロムから追いかけられて、逃げ回っていたことがあります。しかしダビデ王は、サウル王やアブサロムに対して、自分で仕返し(報復)しませんでした。自分では報復しないで、詩編69編のように神さまに祈って、神さまが戦ってくださるよう、神さまにお任せしたのです。困ったことがあるときには、私たちも神さまに祈りたいと思います。