PDFダウンロード ルビ付きはこちらからご覧ください
第6課 天に宝を積む 小林勝
1.安息日午後
今週のテーマの中に「イエスは、私たちに世界最高の(天に宝を積むという)投資戦略を与えられました」とあります。それは、わたしたちのお金、時間、祈りを神の働きのために投資することです。天に宝を積むとはこの投資戦略を信じて神に従うことです。今週の学びは聖書に登場するノア、アブラム(後にアブラハムに改名)、ロト、ヤコブ、モーセが天に宝を積み、最終的に永遠の報いをどのように得たのかを学びます
2.日曜日:恵みを得たノア
ノアは天に宝を積んだ人の例です。ノアは信仰によって神と共に歩み、持っていた時間、お金を乾いた土地の上で箱船を作るために120年間投資しました。雨や洪水は存在していませんでしたが、洪水によって滅びることを避けるように世界に警告しました。神が求めておられることを行い、ノアとノアの家族は救われ、世界を受け継ぎました(創6:14~18)。
3.月曜日:信仰の父アブラム
アブラハムは信じることによって、行先を知らずに故郷から離れ、不妊の妻から大勢の子孫が与えられることを信じました(創11:30、17:16)。アブラハムは神を信じ、後に最大の宝物である、独り子をささげようとしました
(創22:9、ヘブ11:17)。アブラハムもノアと同様に、神に従うとき、人生を変える大きな決断をしました。
4.火曜日:ロトの誤った決断
富を愛することは、心から神に従うことを邪魔します(マタ13:22)。繁栄したソドムに住むことを選んだロトの例は、喪失と苦しみという結果を教えています。しかし、ロトは誤った決断をしましたが悔い改め救われました。そしてロトの名前は救い出された人として記録されています。(2ペテ2:7)さらに、ロトの子孫はモアブ人、ルツ、ボアズとしてイエス・キリストの系図に繋がっています。(創19:30、37、ルツ4:10、マタ1:5)
5.水曜日:欺く者から神のつかさへ(族長)
ヤコブは父と兄を欺くことによって長子の権利をだまし取りました。誤った決断をしたロト同様、喪失と苦しみという結果を教えています。ヤコブは悔い改め、泣いて恵みを求め、赦され、イスラエルと改名され、選民の父祖となりました。(ホセ12:4、5、創32:28)ヤコブの経験は救われた人の経験ということができます。
6.木曜日:エジプトでのモーセ
モーセはファラオの王女の子というエジプトでの立場を手放し、天に宝を積む選択をしました。神を信頼し自分の時間や命を用いることは神のために苦しむことになったとしても、地上の富や楽しみよりも有益であることを知っていました。(ヘブ11:24~27)
7.金曜日:さらなる研究
今週の学びの中に出てきた人たちは、良い投資をした人も悪い投資をした人も信仰で打ち勝ち、神のためにすべてをささげました。わたしたちの心もマタイ6:19~21で言われているように、天に宝を積むために神を畏れ敬う必要があることを学びました。
【新改訳2017】 マタイ6章19~21節
6:19 自分のために、地上に宝を蓄えるのはやめなさい。そこでは虫やさびで傷物になり、盗人が壁に穴を開けて盗みます。6:20 自分のために、天に宝を蓄えなさい。そこでは虫やさびで傷物になることはなく、盗人が壁に穴を開けて盗むこともありません。6:21 あなたの宝のあるところ、そこにあなたの心もあるのです。
アブラハムは神からの祝福によって大きな財産をもっていましたが、アブラハムはそれを、神の栄光と同胞の幸福のために用いました(『人類のあけぼの』上巻178ページ)。自分の持っているお金、時間、祈りを神のために用いることは天に宝を積むことであり、そのように生きることが再臨を待つ私たちに必要な生き方だと思います。
★学びを振り返る簡単な質問
不透明な現実の中、ロトやヤコブは神の最適な時を待たずに自分で行動しました。ロトやヤコブの失敗を避けるためにわたしたちは今週の学びの中から何を学び覚える必要があるでしょうか。
〈祈り〉
天のお父さま、
今期のガイドの学びを感謝いたします。
主がおいでになるその日まで「主のために管理する」ことを学んでいます。
今週は「天に宝を積む」生き方を聖書に登場する人たちから学びました。
わたし達の信仰の歩みの中で、
自分に与えられているお金や時間の役割を正しく理解して管理し、
用いていけるよう助けてください。
イエスさまのみ名によってお祈りします。
アーメン