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第5課 主のための歌を異教の地で歌う 平本 光
1.安息日午後 今週のテーマ
今週の学びでは、私たちの住んでいる場所が※1異教の地であると教えています。今の時代は、戦争や災害、疫病などいろいろなものが多く、私たちが不安になる中で、神様のことを賛美していく大切さを考える内容になっています。
※2詩編記者は、神様の絶対的な支配と力とともに、神様が愛を持って、正しい世界が来るように準備をされているということを、賛美や祈りを通して教えています。神様に思い(心)を向けることを通して、私たちは、神様が安心できる場所となってくださり、困ったときに助けを求められることを思い出すように教えています。
※1異教(自分が信じるキリスト教でない他の宗教)
※2詩編記者(詩篇を書いた人)
2.日曜日:災いの降りかかる日
「主よ、敵はあなたをあざけり、愚かな民はあなたのみ名をののしります。
この事を思い出してください」。(詩篇74:18 口語訳)
※2詩編記者は、災いを受けることは、神様から離れているからであり、偶像を信じる人々や神様を知らない人々に、神様を弱いもののように伝えることだと言っています。
3.月曜日:死の門で
神を信じれば、苦しみや痛み、悩むことは何もないという考えは間違っています。詩編にも病気や死から救いを求める祈りの言葉があり、神を信じる人たちもこの世の苦しみから逃れることはできないということを改めて教えています。
人が苦しみに直面しているときに、神が黙って、私たちのそばにおられないと思うことは、3000年前の※2詩編記者たちにとってとても大切なテーマでした。
苦しみが起こる1つの原因として、神様から離れることによって経験する痛みや苦しみがあります。その痛みや苦しみから再び癒されるために、神のもとに戻ることが大切です。キリストは人々のために十字架にかかることで、罪の問題や人々の不信仰のために起きた苦しみを解決されました。神から切り離された私たち人間と神との“関係を元に戻す”ことができるのは神様だけです。忘れないようにしましょう。
4.火曜日:神はどこにおられるのか
神は私たちのそば近くにいてくださいます。しかし、神を信じることができないとき、人は神を近くに感じられず、祈っても神は黙っておられ、求めても答えてくれないかのように感じ、孤独(1人ぽっちに感じる)や不安な気持ちになります。
5.水曜日:約束は代々に絶たれてしまったのか
今日は詩編77編から考えます。詩編77編は、※2詩編記者の深い悲しみと過去の辛い思いに満ちた、神に助けを求めることで始まり、神を思い続けて悲しく思い不安な気持ちで落ち着かない様子が描かれています。
神は変わられたのだろうか。神は契約を裏切ることがおできになるのか、神様がいないから、人々は戦争や災害、疫病によって今も苦しめられているのだろうか。77編10節で、※2詩編記者は、神の恵みを認めることができなくて、信仰を失って「神は恐ろしいもの、助けてくれないものである」かのように考え、生ける神を見失って混乱してしまいます。
77編13節には、「あなたの道は聖です」とあるように、神の示される道は聖なるものです。神の御業(働き)は、神ご自身の計画に従ってなされます。神が変わられたのではなく、私たちが勝手に神のイメージを決めているからかもしれません。神は私たちが考えるよりもっと素晴らしい計画を持って救おうとしておられます。
6.木曜日:主に従う人が誘惑されないように
今日の学びには、「主に逆らう者の笏」(詩編125:3)や「公平の笏」(詩編45:7〔口語訳45:6〕)などが出てきます。笏は、支配を表しています。神に逆らう人の持っている力や計画が強くなって見えることがあるかもしれません。しかし、見えているものが全てではありません。不安にならないで、神様に従っていると行くべき道に神が招いてくださることを教えています。
7.金曜日:さらなる研究
詩篇の73~83編をまとめたのはアサフです。アサフはダビデによって詩編をまとめるよう任された人の1人であり、詩や歌をまとめるだけではなく※3預言者でもありました。
アサフは、神様をバカにしてお金持ちになって幸せそうな生活をしている人がいるのに、神様に従う正しい人が苦しめられるという姿に、なぜだろうと思いました。しかし、アサフは神の聖所に入ることによって神様をバカにしてお金持ちになって幸せそうな生活をしている人はすぐに滅んでしまう姿を見せられます。そして幸せそうな生活をしている人を羨ましく思うことはバカバカしいと理解します。神様が聖所に入り、人とともに居てくださることで、神様から問題の解決を与えられることを理解したのです。
人に必要なのは、考えを変えることです。神様は実際におられない事は決してありません。いつか必ず神様が問題を解決してくださるということを、この詩編を通しても考えていきましょう。
※3預言者(神様からのメッセージを人間に伝えて導く人)
話し合いのための質問
・失敗や苦しんだことが、良い結果になった経験はありますか。