安息日学校部

第4課 聴覚しょうがい者用 伊藤裕史

2024年第1期「詩編

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第4課  主は聞き、助け出される  伊藤裕史

 

1.安息日午後

[暗唱聖句]

主は助けを求める人の叫びを聞き/苦難から常に彼らを助け出される。(詩編34:18、新共同訳)

 

★私たちがお祈りをするとき、どのような神の姿を思いながら祈るでしょうか。聞いてくださる神や答えてくださる神、あなたの近くにいる神を思いながら祈っていますか。そのような(いろいろな姿の)神を思い祈ることが大切なのです。神があなたを見守り、助けて下さっていることを信じて祈るとき、神はあなたを強くしてくださいます。

 

2.日曜日:あなたには、わたしの骨もかくされてはいない

あなたは、助けてほしい時にだれに相談をしますか。こんなこと(自分の悩みなど)を言ってもどうせ聞いてもらえないだろう、助けてくれないだろうと思っている人には相談はしないでしょう。詩編を書いた人はいろいろな助けを必要としていました。神に祈り相談したのですが、神は必ず聞いて下さる、必ず助けて下さる、必ず解決して下さる、と信じていたのです。詩編139118 を読んで見ましょう。ここには詩編を書いた人の見た神の姿、神の力、神の思いについて書いてあります。神はあなたを一番よい方法で助けて下さる方なのです。

 

3.月曜日:神の配慮を確信する

神はあなたが苦しい時に助けて下さいます。助けて下さることは私たちが願うからではありません。神はいつもあなたを助けたいと思い、私たちを守ってくださっているのです。「目を上げて、わたしは山々を仰ぐ。わたしの助けはどこから来るのか。わたしの助けは来る/天地を造られた主のもとから。・・・ 見よ、イスラエルを見守る方は/まどろむことなく、眠ることもない。」(詩編121124

では、なぜ私たちは守られていると感じないのでしょうか。感じないのは私たちが神を信頼せずゆだねていないからです。そんなとき、神は私たちを守ることができないのです。「あなたの重荷を主にゆだねよ/主はあなたを支えてくださる。」(詩編5523。まずはじめに、神を信頼してあなたの苦しみを神にゆだねましょう。そして神の導きを受け取る準備をしましょう。そうすればわたしたちは神の守りを知ることができるのです。

 

4.火曜日:主は逆境における避け所

詩編を書いた人は、神を次のように表現しています。「わたしの避けどころ、砦/わたしの神、依り頼む方」(詩編912この「避けどころ」とはどのようなところなのでしょうか。子供の時を思い出して下さい。皆さんは知らない人が近づいてきたときに、お父さんやお母さんの後ろに隠れませんでしたか。この時、皆さんはお父さんやお母さんは必ず守ってもらえると思っていたはずです。それが「避けどころ」です。大きくなった皆さんにとって「避けどころ」はどこなのでしょうか。信頼できる「避けどころ」、それが神であると聖書は言っています。

 

5.水曜日: 守り主にして救い主

イスラエルの民が経験したもっとも大切な出来事は何だったでしょう。大切な出来事はエジプトの奴隷であったイスラエルの人々が救い出された出エジプトの出来事です。

だからパウロは「兄弟たち、次のことはぜひ知っておいてほしい」(1コリント101と言っているのです。

詩編114は出エジプトを大切な出来事として描いています。この詩編114の中でイスラエルの民たちは神が創造主であり、自然をしたがわせる守り主であり、救い主であることを伝えています。だからイスラエルの民は詩編を使い感謝して讃美してきたのです。私たちも同じことを経験しています。罪の奴隷であった私たちは、大きな力をもった神によって救い出されたのです。そのことを私たちも詩編を使って讃美していきましょう。

 

6.木曜日:聖所からの助け

水曜日まで学んできた神の姿や救いの働きをイスラエルの民たちはどのようにして次の世代に伝えたのでしょうか。イスラエルの民たちの生活の中心にあった聖所の働きを見ることによって伝えていたのです。聖所はイスラエルの民たちが旅をしていた時は幕屋の中に、そしてイスラエルに定住(ずっと済み続けること)するようになってからは神殿の中にありました。いつも民たちの中心にあって避け所として助けをあたえてきたのです。

今、この聖所(天の聖所)で働いて下さっているのが大祭司イエス・キリストです。あなたの苦しみを知り、命をかけて救いへと導いて下さった方がそこにいるのです。「だから、憐れみを受け、恵みにあずかって、時宜にかなった助けをいただくために、大胆に恵みの座に近づこうではありませんか。」(ヘブライ416

 

7.金曜日:さらなる研究

今週の学びは私たちを決して変わらぬ避け所である神への信仰を強めるために書かれています。「神は、彼に信頼する者のために、大きなことをなさる。神を信じると言っている人々に、もっと力がないのは、彼らが自分たち自身の知恵に頼りすぎ、主が彼らのためにみ力をあらわす機会を主に与えないからである。しかし、彼らが全く主に信頼し、忠実に彼に従うならば、どのような事態が起こっても、主は、主を信じる子供たちをお助けになる」(『希望への光』255ページ、『人類のあけぼの』第45章)。祈りで自分の願いを神に求めるだけでなく、神が与えて下さるどのような助けも受け入れる準備を祈りでしていきましょう。

 

学びを振り返る質問:

1 私たちの信仰が弱くなるとしたらどんなことがあるからでしょうか。信仰が弱くなるような出来事を乗り越えるために何を神に祈りますか。

2 あなたの信じる神を、他の人に伝えるためにできることは何でしょうか。