安息日学校部

第2課 聴覚しょうがい者用 廣前 早輝人

2024年第1期「詩編

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第2課  祈りを教えてください 廣前 早輝人

1.安息日午後

【暗唱聖句】

イエスはある所で祈っておられた。祈りが終わると、弟子の一人がイエスに、「主よ、ヨハネが弟子たちに教えたように、わたしたちにも祈りを教えてください」と言った。(ルカ11:1、新共同訳)

★自分で考えての祈りだけが本当の祈りではありません。弟子たちは祈りの方法をイエス様に教えていただき、“主の祈り”を実践しました。私たちに与えられている“詩編”は聖書の中心に置かれている祈りの書です。詩編を通して祈りの言葉を学び、詩編を読むことで祈りを体験することができます。

 

2.日曜日:祈りに詩編を用いる

主の成し遂げられた驚くべき御業と奇跡を/主の口から出る裁きを心に留めよ。(詩編105:5、新共同訳)

★詩編をいつも思い出せる簡単な方法は、毎日詩編を読むことです。私たちは、詩編の祈りの中に神様の御業と奇跡を見ることができます。詩編の感謝や悔い改め、その他様々な種類の詩が、私たちに新鮮な祈りをもたらします。

3.月曜日:困ったときの信頼

19我らの心はあなたを裏切らず/あなたの道をそれて歩もうとはしませんでした。/20あなたはそれでも我らを打ちのめし/……死の陰で覆ってしまわれました。(詩編44:19,20、新共同訳)

★詩編は自由な言葉で祈る大切さを教えてくれます。困難なことにぶつかった時、苦しみや痛みを正直に祈ることは神様への信頼がなければできません。大きな愛を持って受け止めてくださる神様に信頼し、自分の正直な思いを祈りましょう。

4.火曜日:絶望の詩編

わたしは兄弟たちに御名を語り伝え/集会の中であなたを賛美します。(詩編22:23、新共同訳)

★詩編22編は苦しみや試練の中における祈りが書かれていて、神様に対する信仰の言い表しと賛美の言葉につながっていきます。希望がなくなる中にいても主に信頼し、試練に耐える力をいただくための祈りを体験することができます。

5.水曜日:絶望から希望へ

2いつまで、主よ/わたしを忘れておられるのか。/いつまで、御顔をわたしから隠しておられるのか。

6あなたの慈しみに依り頼みます。/わたしの心は御救いに喜び躍り/主に向かって歌います/「主はわたしに報いてくださった」と。(詩編13:2,6、新共同訳)

★詩編13編は神様が遠くに離れておられるような絶望から始まり、救いの喜び、賛美、主に対する信頼、希望へと変わっていきます。絶望から希望への変化は聖霊の助けによる祈りが与えます。神様の恵みによって変化を体験することができるように祈りましょう。

6.木曜日:どうか我らを立ち帰らせてください

神よ、あなたは我らを突き放し/怒って我らを散らされた。/どうか我らを立ち帰らせてください。(詩編60:3、新共同訳)

★試練(苦しい時に試される)の時の祈りは、うまくいっている時にも覚えて目を向けるべき詩です。苦しみはすべての人に訪れます。今自分が幸せであったとしても、同時に試練の中で苦しんでいる人たちもいます。試練の祈りは、神様の救いを想い起こすのと同時に、苦しんでいる人に対する思いやりを教えてくれるのです。

7.金曜日:さらなる研究

聖歌の歌詞が心(たましい)のなかに、どれほど多くの悔い改めと信仰、希望と愛と喜びの泉を開いてきたことでしょう。……実際、多くの賛美歌は祈りです。(『真の教育』180,188頁)

★詩編は私たちに祈りを教え、神様のご臨在を実感する助けとなります。イエス様がなさったように、詩編を私たちの祈りに加え、神様の恵みと勝利を体験しましょう。

<話し合いのための質問>

★試練の中で私たちがするべき祈りはどのような祈りでしょうか。

★実際に詩編を使って祈ってみましょう。どのような恵みに預かることができるでしょうか。