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第13課 神の栄光に輝く 下村和美
1.安息日午後
聖書の黙示録には最後の出来事が「いつ」「どのように」起こるか明確には告げていませんが、十戒の第四条の安息日の戒めを守り、天と地、海と水の源を創造した方を礼拝する人々と、日曜日の礼拝を守ることを強制する法律を制定する獣とその像を礼拝する人々とに分けられる大まかな流れを明らかにしています。
神様は、この十戒の第四条の安息日の戒めを守り、天と地、海と水の源を創造した方を礼拝する者が天の命の書に名前が記されるというメッセージを伝えるためにセブンスデー・アドベンチストを起こされました。ですからセブンスデー・アドベンチストは、イエス様にある真理によって心を改め、私達の救いのためにイエス様が十字架によって死なれ、復活されたように、死んで復活し、永遠の命に至る永遠の福音によって新しくされる必要があります。
2.日曜日:最後の危機に備える
パウロは、キリストが再臨される時に、世界に襲いかかることに対して備えるために目を覚まし、身を慎んで生活していなさいと教えています。
目を覚ますとは、熱心な心からの祈りによって霊的に警戒することです。また、慎むとは、キリストが再臨される時に、世界に襲いかかることに対する備えに、真剣に取り組み、本当に重要なことに目を注ぐことです。
このキリストが再臨される時に、世界に襲いかかる最後の危機は、今、「今日が備えの日」であることを理解している私達にとって驚くことではありません。
キリストは最後の危機に起こることを前もって知らせ、私達が備えをするために、終わりの日のメッセージを与えられました。神の預言の言葉は、前もって救いの歴史を示し、神に信頼できる理にかなった証拠を提供しています。
3.月曜日:真理を知る
神の民に対する最後の訴えは、バビロンの誤りから逃れて、神の御言葉にある永遠の真理の中を歩む、という鍵が、聖書の中に隠されているということです。ですから聖書から離れず、聖書の教えに従っている限り、最後の危機、特に安息日に関して欺かれることはありません。
第二天使のメッセージは、「偽りではなく真理」を、「言い伝えではなく聖書」を、「誤った教理の教えではなく神の言葉の教え」を受け入れるように訴えています。
第三天使のメッセージは、第一、第二の天使に続いて、獣の刻印に対する警告を伝えています。聖書の預言は一貫して、獣は「政治的」「宗教的」権力を表しています。その中で海から上がってきた獣は、世界的宗教体系としてのローマを示し、全世界に影響を与え、経済的な混乱、自然災害、社会の混迷、国際的政治の危機、世界的な争いが起きるときに、世界統一を成し遂げることを目的としています。
この世界的連合の主導権を握るのがアメリカ合衆国であって、心霊術に基礎を置く霊魂不滅とローマの権力と親交のきずなを作り出す日曜日の神聖化によって良心の権利を踏みにじります。
これらのメッセージは、キリストに忠実に従う者たちが、彼らの心の中に宿る生きたイエス様の信仰によって、神の戒めを守るようにとの訴えで締めくくられています。
4.火曜日:改革は続く
神は過去の偉大な改革者たちの使命を引き継ぐ、
①「聖書を唯一の信条」
②「キリストのみを救いの源」
③「聖霊を唯一の力の源」
④「主の再臨を全ての希望の完成」
とする終わりの日の民を起こします。そして主の再臨の直前に安息日を含む、長い間、誤りと言い伝えによって覆い隠されてきた真理を明らかにします。
三天使のメッセージは、宗教改革を完成し、終わりの日の運動を生み出しました。黙示録14章の3人の天使に、黙示録18章の第4の天使が加わり、この地球という惑星に何が起こるかを地上の住人に警告するように命じ、更に善と悪の闘いに勝利するために、天来の権威を授けて弟子たちを送り出し、天と地の「いっさいの権威」をもって、全ての国民を弟子とするようにと命じています。
5.水曜日:神の栄光が地に満ちる
宇宙における善と悪との大争闘は、神の誉れや、名声に関するものであったにも拘らず、反逆の天使サタンは、神は不公平で見返りがなく、自由を制限し、喜びを制約とすると断言しますが、イエスの生涯、十字架の死と復活によってサタンの欺瞞を明らかにされ、神が愛と正義の方であることを全宇宙に示しました。この神の愛に魅せられ、神の誉れに関心を持つ終わりの時の民は、自己中心で不信心なこの世に、神の愛の自己犠牲の品性を示すことによって、地を神のご品性で輝かせます。
神の栄光とは、神のご品性です。私達が神の愛に満たされ、私達の品性が神の贖いの愛によって変えられる時、地は神の栄光で満たされます。私達の生活の中に神の愛を明らかにすることは、この世に神の栄光、神のご品性を明らかにします。こうして3天使のメッセージの「神を畏れ、その栄光をたたえなさい」というメッセージが宣べ伝えられます。私達の善行、正義、善意の中に私達自身の栄光はありません。神が人間のために人間自身の力ではできないことをして下さることによって成し遂げられる神の恵みです。
6.木曜日:小羊、屠られた小羊
「天の竜」「空高く飛ぶ天使」「赤い獣にまたがった一人の女」など、黙示録に出て来る象徴は、真理を明らかにする重要な役割を担っていました。しかし黙示録全体を通して何回も繰り返して出て来た象徴は「小羊」です。「小羊」は十字架につけられたイエス・キリストを表しています。聖書全体、黙示録と三天使のメッセージの核心はこの「小羊」です。私達の語る説教、書く記事、祈り、讃美、聖書研究は、「小羊」であるイエス・キリストか中心です。「小羊」以外の「危険な獣」「戦争を起こす竜」「疫病」「迫害」「獣の刻印」の象徴に囲まれても、私達の過去、現在、全てが終わる未来においても「小羊」である十字架につけられたイエス・キリストが中心となり、三天使のメッセージは、結局、イエス・キリストそのものです。
7.金曜日:さらなる研究
神のしもべたちは、天からのメッセージを伝えるために、全世界に警告し、奇跡を行い、病人を癒し、しるしと不思議が信じる者に伴いますが、サタンも偽りの不思議や天から火を降らせたりして、人々を惑わせるので、私達は神の側か、サタンの側か立場を明らかにしなければなりません。
神からのメッセージは、神の霊の深い感動によって人々の心に変化を起こさせるのを妨げられて来ましたが、今、多くの者が神の側に立つことを決断します。