H.S
今回のユースラッシュを通して、私は神様が祈りに応えてくださるという経験を何度もしました。その中の一つを証ししたいと思います。
ユースラッシュでは、住宅街の一つのブロックを訪問し終えるごとに、次のブロックのために祈る時間を持っています。その祈りの時間に、私と一緒に回っていたパートナーがこう祈りました。
「神様、どうか私たちの力ではなく、神様の力によって本が売れていることを確信させてください。」
すると、神様はすぐにその祈りに応えてくださいました。
祈った後、いくつかの家を訪問したのち、私はある家の門前に立ちました。その家では犬が放し飼いにされていたため、門の中に入ることができませんでした。また、門の外にはインターホンがなく、ボタンを押すことすらできません。文書伝道を行うには難しい条件がそろっていました。それでも、私はダメもとで門の外から「こんにちは!」と挨拶してみました。すると、40代くらいの女性が家の中から出てきてくださいました。私はいつものように自己紹介をし、『穀菜食レシピ』の本を渡しました。
そして、一通り本の説明をすると、その方のお子さんの幼稚園の先生がアドベンチスト教会員で、アドベンチストのことを知っているということが分かりました。
そこで私は「それなら、ほかの本も紹介させてください」と言い、聖書の格言をわかりやすく解説した本である『確かに未来はある』や『悲哀の人』、また、聖書によって人生が変わった牧師の証本である『洞窟で見つけた光』などを紹介しました。
すると、そのすべてがその方の心に響き、買いたいという意欲を示してくださいました。この方なら、エレン・G・ホワイトの『各時代の希望』を届けることができるかもしれないと思い、紹介しました。
そして「聖書を読んだことはありますか?」と尋ねると、「読んだことはあるけれど、難しすぎてわからなかった」とおっしゃいました。私は「それなら、この本はぴったりです」と伝えると、その方は『各時代の希望』を購入してくださったのです。こうして、合計6冊もの本を買ってくださいました。
最初、この家の前に立った時は、「この家には絶対に本を届けることはできない」と感じていたのですが、三育の幼稚園を通して神様はその方とすでに関わっておられ、私が訪問する前に、その方の心を開いてくださっていました。この出会いを通して、本が売れるのは私の力ではなく神様の力であることを、改めて確信しました。
「わたしの食べ物とは、わたしをお遣わしになった方の御心を行い、その業を成し遂げることである。あなたがたは、『刈り入れまでまだ四か月もある』と言っているではないか。わたしは言っておく。目を上げて畑を見るがよい。色づいて刈り入れを待っている。既に、刈り入れる人は報酬を受け、永遠の命に至る実を集めている。こうして、種を蒔く人も刈る人も、共に喜ぶのである。」(ヨハネによる福音書4章34~36節)
私たちは決して完璧なものではありません。
しかし、私たちはイエス様の罪の贖いを信じ、聖霊様に頼り、父なる神様の御心を求めることによって、今回私があの女性に遣わされたように、神様の御業を成し遂げる働き人となることができます。日々悔い改め、聖霊様に頼り、共に神様の御業を成していきましょう。