H・S(三育学院教会)
私は今回のユースラッシュで、自分は人を愛することができているのだろうかと考えさせられる出来事がありました。それはある方との出会いを通してのことです。
その方は少し歳をとっている方で、小さなアパートに住んでいました。その方は本を紹介すると、「毎日、図書館にいっているから本は要らない」と言われました。しかし、私はその人にどうにか本を渡したいと思ったので、200円の『笑顔で暮らそう』を紹介し、「よろしくお願いします」と言って見ました。すると「ちょっと待ってて」といってお金と飲み物を持ってきてくれ、「本はいらないから、お金だけ持っていってくれ」と言われ、200円だけもらい、本は渡せずに帰ってきました。
私はこの出来事を通し、自分はこの方のようなことが出来るだろうか、この方のように人を愛することができるだろうか、と思わされました。
今、私の家に本を売る学生がきて、200円の本を勧められたときに、私はなにをするだろうか。自分のもとに来てくれた学生のことを考える前に「私は本はいらない、よし、断ろう!」となってその人を愛そうともしなかったと思います。来てくれた学生のためを思って飲み物を持ってこようなんて、思いもしなかったはずです。
「隣人を自分のように愛しなさい」。
私はこの教えを知っているにも関わらず、それを行うことを求めていなかったことに、この出来事を通して気づかされました。
私には、知っていても行っていない教えが多くあると思います。
「人が私につながっており、私もその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ」(ヨハネによる福音書15:5)
私は今回、聖書に繋がっていたので、自分の弱さに気づくことができたと感じています。イエス様に繋がり続け、生活のなかで実を結べる人になりたいです。
また、自分から伝道をしていく必要性についても気付かされました。
私は今まで、学校か教会以外の人と関わる機会があまりありませんでした。そのため、私の目は、伝道をする対象として自分の近くにいる人にしか向けられていませんでした。まだ神様を知らない人に伝道したいとは思っているけれど、そこに気持ちが向いているわけではなかったのです。
しかし、今回のユースラッシュを通して日本には聖書の福音を知らない人が多くいることに気づかされました。ユースラッシュ全体を通して、キリスト教と関わりがある人と出会えた家はたったの2軒です。この少なさに私は驚きました。
そして、この事実を通して、福音を知らない人はこの日本にまだ多くいて、私たちはこのような人たちにも伝道をしていく必要があることを実感することが出来ました。どのように伝道をすれば良いのかは自分ではまだわかってはいませんが、御心を求めつつ、神様に自分を委ね、これから生活して行きたいと思います。