K.N
ユースラッシュでは様々な出会いがあります。その中でも、特に印象に残った、あるおじいさんとの出会いを紹介したいと思います。
その方はタバコを吸いながら縁側に座っておられ、私が声をかけると、少し険しい表情で話を聞き始めました。正直私は、その方に神様のメッセージを届けたいと思いつつも、その思い以上にタバコの匂いが気になり、早く次の家へ行きたいと思ってしまいました。
しかし話を続けるうちに、息子さんと二人暮らしで、仕事も辞めて、犬の散歩だけが楽しみだと話してくださいました。私はこの方に、ぜひメッセージ本を受け取ってほしいと強く思い、心の中で祈りながら話しました。
すると、この方の表情は次第に和らぎ、最後には私がおすすめした『洞窟で見つけた光』『各時代の大争闘』、そして『笑顔で暮らそう』の3冊を受け取ってくださいました。
その時ふと「イエス様がこの場にいたらどうされるだろう」と考えました。きっとイエス様はタバコを吸っていることも気にせず縁側に座り、一緒に話を聞かれるのだろうなと思いました。ユースラッシュでは、お酒の缶やタバコがたくさん散らばった家や、本当に人が住んでいるのか疑うような古い家などに出会うことがあります。
しかし、神様はどんな人のことも受け入れ、その人のそばに寄り添い話を聞き、癒しを与えてくださるのだと感じました。
そして、こうした方々にも神様の愛を知ってほしい、天国で再会できたらどんなに嬉しいだろうかと強く思いました。神様が私を必要とする人のもとへ導いてくださったこと、そしてその働きに加わることができたことを、心から感謝した経験でした。
さらに、「もし私が今出会った人に伝えなければ、この人は神様を知る機会がないかもしれない」と考えると、一つひとつの出会いを大切にし、愛を持って神様のことを伝えたいと思うことができました。
ユースラッシュでは良い出会いばかりではなく、断られることも悩むことも沢山あります。ですがその中で、良い出会いや祝福、学びや経験、信仰の成長があります。
そして「この人たちと天国で再会したい!」という思いがあります。だからこそ今私は伝道が楽しいと思えます。
出会った方々の今後は私たちには分かりませんが、私たちが渡した本やトラクトを通して、神様が導いてくださることを信じ祈り続けたいです。また、伝道はユースラッシュで終わりではなく、家に帰ってからも、周りの人たちへ神様の愛を伝えていきたいと思います。