K.M
91歳のおじいさんが外で作業しておられました。少し離れたところから「どんな本を読まれますか?」と聞くと、そのおじいさんは「聖書しか読まない」と答えました。
会話するうちに、おじいさんは聖書に関する本に興味があると思い『各時代の希望』と『悲愛の人』をおすすめして、買っていただくことができました。その後も共にお祈りをし、良き交わりの時を持つことができました。
またある家でおしゃべりをしていた時に、「隣の家の方が昔牧師をしていたよ」と教えていただきました。お隣を訪問してみると、その家には昔、日曜教会で牧師をされていた方がいらっしゃいました。会話が始まるや否やその方は、60歳を過ぎてから神様に出会って牧師になるまでの、熱い証を語ってくださいました。その方が「聖書と、あなたの教会のことについて知りたい」とおっしゃったので、『各時代の希望』と『各時代の大争闘』をご紹介すると、買ってくださいました。そして、私はその方を教会にお誘いすることができました。
最後に、外で音楽を流し聞きしていたお兄さんがおられました。その方は手持ちのお金がないとのことで本を買っていただくことはできませんでしたが、私のために何かしたいと言われ、家から料理を作って持ってきてくださいました。作っていただいた料理をありがたく受け取って帰ろうとしたのですが、「実は私は牧師を目指しています」とお伝えしてみました。
すると「実は俺は聖書に興味があるんだ」と言われたので、聖書通信講座の申し込みハガキをお見せすると、住所まで書いてくださいました。また、教会にお誘いすることもできたのです。
私は文書伝道をしている間中、玄関のベルを押すたびに「神様、私があなたを愛しているのは、あなた自身がご存知です」と心の中で祈り続けました。
そのことを通し、私がユースラッシュを通して出会っている方々は、既に神様が深く愛されている神様の小羊であることを知りました。私のような小さな者にも、神様から「わたしの羊を飼いなさい」と、伝道の働きを任されている喜びは、何にも変え難いものがあります。
その意味で、私が今回のユースラッシュを通して行っていたのは「牧する働き」であり、迷っている羊を探す働きでした。神様は私がどんなに小さな器であっても、信頼して神様の小羊を任せて、御用のために用いてくださることがとても感謝でした。
ですから、今後も出会う一人ひとりに対し、愛を込めて神様のことを伝えていきたいと思います。
「わたしには、この囲いに入っていないほかの羊もいる。その羊をも導かなければならない。その羊もわたしの声を聞き分ける。こうして、羊は一人の羊飼いに導かれ、一つの群れになる。」(ヨハネによる福音書 10:16)