文書伝道部

改めて実感したお祈りの大切さ

改めて実感したお祈りの大切さ

S・N(小金井教会)

まず1つ目は訪問販売2日目に回ったある家の話です。
その家は玄関のドアのすぐ前にポストがありました。
ポストにトラクトを入れようとしに行くと、ポストのすぐ下に1匹の犬がいて、近づくと唸られてしまったので、一度諦めて、他の周りの家を訪問することにしました。
そして周りの家を訪問し終わり、一緒に回っていた友達と相談して、やっぱりもう一度あの犬のいる家にトラクトを入れにいくことを決めました。
息を呑んでポストに近づくと、なぜかさっきまで唸っていた犬が穏やかな表情をしてこちらを見ながら寝転んでいました。
犬のすぐ前に行っても、全く表情を変えなかったので、無事にポストにトラクトを入れることができました。
なぜ先ほどまで唸っていた犬が穏やかになったのだろうと不思議に思いながら、僕はポストと犬に背を向けて待っている友達の方に戻ろうとしました。
するとそこには、少し離れたところで僕のために目を閉じて祈ってくれている友達の姿がありました。
僕はその時、祈ってくれていた安心感が込み上げてきたのと同時に、祈りの力はすごいという次元を通り越して、素晴らしいと心から思いました。
これからは自分のためだけではなく、誰かのためにもたくさんお祈りしていきたいと思える経験でした。

最終日の証
僕は、最終日の目標を「訪問先で誰か1人にでも神様のお話をする」というものにしていました。
この目標は難しいだろうな、と自分でも分かっていましたが、「どうか神様の御心ならば、誰かにあなたのことを話させてください」と祈り、出かけました。
無事に午前中が終わり、その日の午後にあった出会いです。
中年の女性が出てきてくださったので、普段通りに本の紹介をしながら会話をしていると、途中からその方のお話が止まらなくなってしまいました。
聖書を含め、様々な宗教の知識を持っているようで、僕たちの行っている文書伝道の働きを、否定的に捉えて話していました。リーダーも合流して、しばらくお話しに耳を傾けていると、
「あなたたちの信じているそれは間違ってる。まずは教えをそのままの飲みこむんじゃなくて、自分でよく考えてから、行動に移しなさい。人間は考えなくなってしまってはおしまいだから」と言った後になぜかお財布を持ってきて、お金を渡してきたのです。
僕たちが困惑していると、その女性は「私はいろんなところに募金をしてるから、受け取りなさい」と言ってくださいました。
直前まであれだけ否定していたのに、なぜお金を渡してきたのかはわかりませんが、この人にこそ真理を知ってもらいたいと思いました。
そして、各時代の大争闘や、その他のメッセージ性の強い本をお渡しすることができました。
しかし、僕はこの方とお話している中で、ずっと心がモヤモヤしていました。
その方が聖書の言葉の解釈を少し間違われていると感じたからです。、「だからキリスト教はダメなのだ」と言われるたびに、「神様はそんなこと言ってないのにな」と、悲しくてもどかしい気持ちになりました。
しかし、本を無事に渡してその場を去ろうとした時、僕の口が勝手にこう言っていました。
「僕たちは聖書の言葉をもとに活動している団体なんです。聖書には『全世界に出ていき、福音を述べ伝えよ』と、書いてあります。先ほど、行動することが大切だとおっしゃっていましたが、僕たちはその聖書の言葉を実践しに来ているんです。今日は貴重なお話ありがとうございました」
すると、その女性の方は「ああ、なるほど」と少しだけ納得したような顔をしてくださいました。
その場を去って、友達と合流し、感謝のお祈りをしました。
そして、その時に「訪問先で誰か1人にでも神様のお話をする」という今日の目標を思い出しました。
直接、神様のお話をできたわけではありませんでしたが、聖書の言葉を使ってメッセージを語れたことに、心から感謝しました。
これは、僕が考えて発した言葉ではなく、全て神様が与えてくださった言葉であり、聖霊の働きであったと確信しています。
神様は、僕たち一人一人に明確なタイミングと使命を与えていて、それをいつ、どのように行われるかを知っています。
だからこそ、僕たちはその計画がなされるように、日々祈り求めていく必要があると思います。
これからの歩みを全で神様に委ねて、祈り続けていきたいです。