セブンスデー・アドベンチスト教会

新しい使命宣言

新しい使命宣言

明けましておめでとうございます。新しい年も主の祝福がこの日本のすべての教会、学校、機関の上に豊かにありますようにと祈ります。わけてもすべての教会員とそのご家族が、主の恵みの御手の中で平安と希望に包まれますように!
昨年の世界総会年次理事会で、ミッションステートメントが改定され、北アジア太平洋支部、日本教団もそれに倣い、それぞれの年次理事会でミッションステートメントを改定いたしました。新しいミッションステートメント(日本では使命宣言)は次のようになりました。
「私たちの使命―愛情深い証人として生き、主のまもない再臨に備えて三天使のメッセージの永遠の福音をすべての人に宣べ伝えるイエス・キリストの弟子をつくること」
私たちの使命の焦点が「イエス・キリストの弟子つくり」に絞られています。しかもその弟子は、再臨を前に「愛情深いキリストの証人」であり、「福音をすべての人に宣べ伝える」弟子なのです。その2点だけが強調されています。愛情深いキリストの証人はいかにつくられるのでしょうか。福音宣伝者はいかにつくられるのでしょうか。
最後の晩餐の後で、キリストは重要な遺言とも言える言葉を弟子たちに残しました。「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」(ヨハネによる福音書13章34節)。しかし同時にキリストは、弟子たち自身の中にキリストの愛が宿っていないこともご存知でした。ですからこうも言われました。「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。わたしを離れては、あなたがたは何もできないからである」(ヨハネによる福音書15章5節)。キリストにつながること、キリストと一つになることが愛情深いキリストの証人になる唯一の道なのです。新しい年、祈りの中でキリストとつながる一年といたしましょう。
また、福音は聞かなければ宣べ伝えることはできません。深く福音を聞いたならそれは語らずにはおれなくなるのです。福音とは黙っておれない喜びのおとずれ、Good Newsだからです。私たちは深く福音を聞いているでしょうか。躍り上がるようなキリストの福音を聞いているでしょうか。新しい年、福音を深くよく聞く一年といたしましょう。心に福音の喜びがあふれる一年といたしましょう。聖書の教えのすべてにはキリストの十字架の福音の血が流れています。そして、その十字架の福音を喜びをもって語りましょう。すべての人に宣べ伝えましょう。
新しいキリストの弟子は、聖霊と共に働くキリストの弟子によってのみつくられます。
まず私たちひとりひとりが真実なキリストの弟子になることを祈り求めたいと思います。愛のない、語る力のない私たちがキリストの御手の中でつくり変えられることを祈り求めたいと思います。新しいこの使命宣言は、教団の使命宣言であるだけでなく、私たちアドベンチスト信徒ひとりひとりの使命宣言でもあるのです。

教団総理 島田真澄 アドベンチスト・ライフ2019年1月号