「全日本18マラナ・タ」が本格的に始まりました。すでに多くの祝福の中で終了したところ、今まさにそのさ中にあるところ、さらにこれから始まるところもあります。日本に住むすべての人々の救いを願って、そして聖霊の注ぎを求めて私たちは祈ってきました。教団事務所も40日の間、毎朝の礼拝をこのための祈りの時としてきました。北アジア太平洋支部でも世界総会でも、また世界中の教会でも、多くの祈りが捧げられてきました。その多くの祈りに支えられて「全日本18マラナ・タ」は展開されています。
この伝道企画がまさに主なる神から与えられたものだからです。主が日本をお見捨てにならず、日本の教会に伝道に対する希望と勇気を与えるために、この「全日本18マラナ・タ」をお与えくださったのです。主は日本の教会に機会を与え、日本の教会の忠実さをご覧になっておられるのだと思います。
「実に、人は心で信じて義とされ、口で公に言い表して救われるのです。聖書にも、『主を信じる者は、だれも失望することがない』と書いてあります。ユダヤ人とギリシア人の区別はなく、すべての人に同じ主がおられ、御自分を呼び求めるすべての人を豊かにお恵みになるからです。『主の名を呼び求める者はだれでも救われる』のです」(ローマの信徒への手紙10章10〜13節)。
聖書の説く救いへの道は単純です。イエス・キリストを救い主であり主であると信じ告白する者は、誰でも例外なく救われるのです。イエス・キリストだけが救いへの唯一の道であり、信ずべき真理であり、永遠の命を与えてくださるお方なのです。このお方を信じ、このお方を告白することへと人々を導くこと、それが伝道であり教会の建てられている根本的な理由です。
「ところで、信じたことのない方を、どうして呼び求められよう。聞いたことのない方を、どうして信じられよう。また、宣べ伝える人がなければ、どうして聞くことができよう。遣わされないで、どうして宣べ伝えることができよう。『良い知らせを伝える者の足は、なんと美しいことか』と書いてあるとおりです」(ローマの信徒への手紙10章14、15節)。
人々はキリストを信じるために、その名を呼び求めるためにキリストの福音を聞かねばなりません。聞くためには、宣べ伝える者がいなければなりません。教会がその宣べ伝える者です。そして、宣べ伝える者は、宣べ伝えるために遣わされなくてはならないのです。主がいま、日本の教会を日本中に遣わしておられます。ひとりでも多くの人がキリストの福音を聞き、信じるようになるためです。
「全日本18マラナ・タ」講演会で福音を語られるすべての牧師、信徒の講師の足が、この講演会のために奉仕されるすべての教会員の皆様の足が、主の祝福の中で美しく輝きますように祈ります。そして、日本中に主を呼び求める魂の声が響き渡りますようにと祈ります。
マラナ・タ!
教団総理 島田真澄 アドベンチスト・ライフ2018年6月号