セブンスデー・アドベンチスト教会

神のご臨在を実感しつつ 神と共に歩む祝福

神のご臨在を実感しつつ 神と共に歩む祝福

神のご臨在を実感しつつ 神と共に歩む祝福

「すべての道で主を認めよ、そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる」(箴言3章6節)。

神の語りかけを体験

「すべての道で主を認める」とは、毎日の生活の中で経験するすべてのことに、主イエス・キリストが共におられることを意識しつつ生きる、ということです。そうすれば、主は、私の道を主の御心にかなった方向に導いて下さる、という約束です。
この約束が真実であることを、私は、朝ごとにディボーション(神との個人的な交わり、礼拝)をするようになって、継続的に体験するようになりました。
ただ祈って一日を始めるだけではなく、まず、キリストを心にお迎えし、聖霊の導きを求めて、み言葉を読みます。そして、その時の自分の置かれている状況の中で、最も心に残るみ言葉をノートに記録し、そのみ言葉から受けた慰め、励まし、いやし、時には罪の悔い改めの内容を、ノートに書きます。さらに、神への応答として、祈りの言葉を記録しておきます。
このことを始めてから、神がみ言葉を通して、毎日、私に個人的に語りかけてくださることを体験するようになりました。1993年8月13日から、今日まで続けています。

ディボーションノートより

1994年1月11日、当時、私はアンドリュース神学院に留学する準備をしていましたが、書類手続きが遅れていて、あせっていました。その日、イザヤ書46章を読みました。そのとき、特に10節のみ言葉が私の心に響いてきました。
「わたしは終りの事を初めから告げ、まだなされない事を昔から告げて言う、『わたしの計りごとは必ず成り、わが目的をことごとくなし遂げる』と」
私は、このみ言葉をノートに記録し、こう祈りました。
「主よ、あなたの計画は必ず成る、との約束を心より感謝します。今、留学手続きをしている最中ですが、書類の提出が遅れています。6月に入居し、サマーから受けられるようにと願っていて、気持ちがあせっていたのですが、今朝のみ言葉で励まされました。留学はあなたの計画です。あなたが祈りに応え、道を開いて下さいました。それゆえ、あなたはその目的を『ことごとくなし遂げる』とおっしゃって下さっていることに、すべての準備が間に合うようにして下さる保証と受け止めることができました。今日すべきことを着実に成し遂げることができますように、心よりお祈りいたします」
その日は、新年を迎えて最初の家庭集会が倉敷で行われることになっていました。
「出発の準備をし、念のために電話をしてみたら、今日は休みであった。与えられた3時間のうちに、入学願書の書類の準備をすることができた。まさに、主が、私の事情をすべて知って下さり、備えて下さったものである。ありがたい」

1994年5月31日、アンドリュースで迎えた最初の朝、詩篇138篇をディボーションしました。そのとき、すばらしい約束の言葉が与えられました。
「(8節で)『主はわたしのためにすべてを成し遂げてくださいます』(新共同訳)という。そして、主は、『わたしの計りごとは必ず成り、わが目的をことごとくなし遂げる』(イザヤ書46章10節後半)とすでに約束して下さっている。今あらためて、それを確認させていただいて感謝です。ありがとうございます」

1994年6月1日、詩篇139篇をディボーション。
「『あなたは後から、前からわたしを囲み、わたしの上にみ手をおかれます。……わたしがあけぼのの翼をかって海のはてに住んでも、あなたのみ手はその所でわたしを導き、あなたの右のみ手はわたしをささえられます』(5、9、10節)。
主よ、今朝の尊い約束のみ言葉を心より感謝します。今、私は日本から遠く離れ、飛行機の翼をかって海のかなたに行き着いています。あなたは『(アンドリュース大学)にもいまし、御手をもって私を導き、右の御手をもってわたしをとらえてくださる』との力強い約束、励ましのみ言葉をありがとうございます。今日もあなたの導きとお支えをいただいて、移民局へ行ったり、……買い物をしたりします。よろしくお願いします」

光を放つみ言葉

これは一例ですが、このようにして朝ごとに、祈ってからみ言葉に耳を傾けます。すると、今まで見過ごしていたみ言葉が、その日、光を放って私の心に響いてきます。それを、ディボーションノートに記録し、それに対する応答の言葉や祈りを記録しておきます。さらに、その日の終わりに、その日の出来事を簡潔に記録します。
この習慣によって、主がいつも私と共にいて下さり、私のことを何もかもご存知であることがよくわかり、慰めや励まし、教えと諭しをいただいています。
このディボーションは、日々の歩みの中で主の導きを求め、主のみ声を聞く経験です。こうして、日ごとにキリストを仰ぎ見つつ歩んでいくときに、主が導いておられる道がはっきりと見えてきます。
これまで、1日1章を目安に、ディボーションしていましたが、ごく最近、安息日学校聖書研究ガイドの日毎研究で学ぶみ言葉で、行うようになりました。その結果、ガイドの学びを通して、神のみ声が聞こえるようになり、全く新しい経験をさせていただいています。
ディボーションは、ただ読むのではなく、祈って、聖霊の導きを求めて、「神の御心を教えて下さい、み声を聞かせてください、あなたは私に何を望んでおられますか」との祈りをもって読むので、み言葉が光を放って、気づきや励ましや慰めが与えられます。主のご再臨が間近に迫っている今、私たちも、あのエノクのように、日々神と共に歩ませていただきましょう。

*聖句は©️日本聖書協会

明智信作/めいちしんさく

山口県出身。京都大学在学中に、キリストと出会い、ナンバーワンを目指す人生からオンリーワンの人生へ。卒業後、東京衛生病院勤務の後、三育学院神学科を卒業。

名古屋、八重山、神戸・姫路、岡山、大阪センター・摂津富田、木更津・岩根・小糸の各教会・集会所を牧したのち、東日本教区長を最後に現役引退。

信仰のおかげで、いろいろな方々との出会いと交わりが与えられ、沢山の恵みを受けてきたことを感謝している。現在、浦和教会名誉牧師。

アドベンチスト・ライフ2022年10月号