セブンスデー・アドベンチスト教会

異常なミッション

異常なミッション

Mission Unusual Tokyoの3組の宣教師家族が来日して、間もなく1年になろうとしています。「東京開拓伝道」と訳していますが、Unusalを辞書で引くと、「普通でない、異常な、まれな、珍しい、並はずれの、変わった」と出てきます。直訳すると、異常なミッションです。普通ではないのです。まず3組の宣教師家族が1つのプロジェクトに、しかも医療、教育、行政職ではない直接伝道に投入されるというのが、近年例のないことなのです。
日本側から、2組の牧師家族が専任で加わり、合わせて5組の牧師夫妻がこの働きに献身しておられます。これは世界総会の全面的なバックアップがあって実現したものです。世界総会も巨額の資金を東京伝道のために振り向けてくれますが、他にも南米支部、北アジア太平洋支部、北米支部の複数の篤志家が支えてくれています。
世界中の教団がこのミッションに注目しています。東京は現在でも世界一人口の多い都市圏とされています。将来世界一になるのではないかと言われる人口が急増するインドの都市コルカタ。この2つの都市に世界総会は焦点を合わせています。ここで宣教のブレイクスルー(突破口)が起こることを期待しているのです。

このミッションの方法論もユニークです。在来のタイプでない教会を目指しています。1人の先生はボストンで、最初スタバで始めた集まりから教会に育てた経験をお持ちです。今までメッセージが届かなかった層に切り込もうとしているのです。
また単に教会を作り上げようというのではなく、次の開拓伝道者を育てていくことをむしろ主眼としています。形成される会衆の中から賜物を持った開拓伝道者がリクルートされ、次の教会開拓が始まっていく。そういう継続可能な教会開拓運動が根付くことを目標としています。
そのためにこのミッションは、非常にパーソナルなアプローチをします。次世代の教会開拓伝道者の発見、育成は密接な師弟関係の中で築かれていくことになります。そのため彼らが教会開拓伝道者を育てる働きは、セミナーとは呼ばれずレジデンシーと呼ばれます。お医者さんの育成過程でこの言葉は使われますが、イメージとしては見習いという感じでしょうか。まさに師弟関係です。弟子になって、やがて師の後を継いでいくのです。

東京は出発点です。世界教会はここが発火点になることを夢見ています。この自立的な教会開拓運動が日本の他の大都市に、さらに世界の他の大都市に飛び火していくのを夢見ているのです。最初は夢物語に思えたこの異常なミッションが現実になりました。さらに大きな夢も、主の助けによって実現していくことができるのでしょうか。神にはすべてが可能なのです。

アドベンチスト・ライフ
2021年11月号
教団総理 稲田 豊