セブンスデー・アドベンチスト教会

教会の本質、そして真価

教会の本質、そして真価

長引くコロナ禍の中で教会の本質が問われています。無事の時と同様のみんなそろっての公同の礼拝を捧げることが難しくなっています。安息日学校を開くこと、祈祷会で共に集まって祈ることもままなりません。伝道に至っては、各教会が途方に暮れているのがバプテスマの数字に表れています。このような危機の中で、教会は伝統や形式を越えて、その原点、本質に帰る必要があります。

そもそも教会とは何なのか、礼拝とは何なのか、信徒の交わりとは何なのか、そして伝道とは何なのか、深く考える必要があります。初代教会は、何もない所から始まりました。彼らが大切にしたのは、「使徒の教え、相互の交わり、パンを裂くこと、祈ること」であったと使徒言行録には記されています(使徒言行録2章42節 ©️日本聖書協会)。コロナの危機の中で、「礼拝」「学び」「交わり」「伝道」「奉仕」を5つの機能とすると言われる現代の教会の本質を問う必要があります。

全員が教会堂での礼拝に出席できない中で、すべての信徒がどのようにして神を礼拝できるのでしょうか。オンライン礼拝も定着してきましたが、しかしそれに参加できない方々もいらっしゃいます。そのような方々を含め、どのようにして聖書ガイドの学びや聖書研究を続けることができるのか。交わりはどうでしょうか。孤独の中におられる信徒はいないでしょうか。伝道はどうでしょう。不安の中で希望を求める人々に、恵みの福音をどのように届けたらよいのでしょうか。通常の方法では果たすことのできない教会の機能は、これからどのように果たすことができるのか、深い洞察が必要です。

現存の教会のありようのすべてを一度解体し、再構築する想像力と創造力が求められています。まさにこの危機の中で、日本のセブンスデー・アドベンチスト教会の真価と底力が問われています。

信徒のだれもが信仰生活、教会生活を感謝し喜びあるものにする道が見いだされねばなりません。初代教会の信徒たちは、現在のような形式の整わない状況の中で「神を賛美していたので、民衆全体から好意を寄せられた。こうして、主は救われる人々を日々仲間に加え一つにされたのである」と記されています(使徒言行録2章47節 ©️日本聖書協会)。信徒が、現況の中でなお平安、喜び、希望にあふれているならば、そして神への賛美の生活を送るならば、多くの不安と恐れの中にある人々をこのキリスト信仰へと導くことができるのです。

教会の中心、教会の主はイエス・キリストです。このイエス・キリストにすべての信徒がいつも帰ることができますように、そして、このキリストをさらに深く知ることができますように心から祈ります。イエス・キリストこそが教会の本質中の本質です。

「さあ、我々は主のもとに帰ろう。主は我々を引き裂かれたが、いやし/我々を打たれたが、傷を包んでくださる。二日の後、主は我々を生かし/三日目に、立ち上がらせてくださる。我々は御前に生きる。我々は主を知ろう。主を知ることを追い求めよう。主は曙の光のように必ず現れ/降り注ぐ雨のように/大地を潤す春雨のように/我々を訪れてくださる」(ホセア書6章1~3節 ©️日本聖書協会)。

アドベンチスト・ライフ
2020年9月号
教団総理 島田真澄