安息日学校部

20190203安河内アキラ解説

2019年第2期「家族の四季ー神の約束という光の中で生きる」

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第3課 変化への備え 4月20日

暗唱聖句

「正義は御前を行き/主の進まれる道を備えます」  詩編85:14

                                           

今週の聖句   Ⅰコリント10:1~13、創世記2:24、Ⅰコリント13:4~8、サムエル記上1:27、

詩編71編、Ⅰコリント15:24~26

                                           

今週の研究

確かに、私たちは孤立して生きているのではありません。従ってそれは、私たちに生じる変化が私たちの家族に影響を及ぼすということ、しかも大きく影響することを意味します。同時に、私たちの家庭における変化も、家族一人ひとりに影響を及ぼすのです。
今週私たちは、遅かれ早かれ、何らかの形で、たいていの人が遭遇する変化について、またその変化が家庭生活にどう影響するかについて考えます。

                                           

日曜日:いろいろな意味で、人生における私たちの行動の多くは、変化に対する反応にすぎません。私たちは絶えず変化に直面しますが、クリスチャンである私たちにとっての課題は、信仰によって変化に対応し、神を信頼し、(そうしたくないという誘惑にもかかわらず)服従を通してその信仰をあらわすことです。

変化が生じると、それらはしばしば誘惑や挑戦を、ときとして恐れさえ、もたらします。それゆえ、適切な方法で変化に対処するために霊の武具を身に着けることは、なんと重要でしょう。重ねて言いますが、変化が予期せぬものであれ、人生の典型的な部分であれ、私たちは、見えるもの、見えないものにかかわらず、やって来る事柄に備えることが必要です。

                                           

水曜日:詩編71編は、人生とともに訪れるさまざまな試練を体験した年配者の詩ですが、彼/彼女はずっと神に信頼し続けてきたので幸福です。年を取る最善の方法は、若いうちから神を信頼することです。大まかに言えば、この詩の作者は、彼の人生の現在の季節に向かう過程で学んだ三つの重要な教訓を述べています。
①神を個人的に深く知る―若いときから(17節)、神は強い避け所(1、7節)、救い主です(2節)。神は岩にして砦(3節)、希望にして確信(5節)。彼は神の驚くべき御業(16、17節)、神の力(18節)、神がなさった優れた御業(19節)を語ります。そして、最終的に彼は叫ぶのです。「神よ、誰があなたに並びえましょう」(同)と。聖書を研究し、神が私たちのためにしてくださるすべてのことを熟考するために立ち止まり、日々、神とこのような会話をすることで、神との私たちの体験は深まります。
②良い習慣を身につける―十分な栄養、運動、水、日光、休息などは、私たちが人生をより長く、より良く楽しむ助けとなります。この詩編記者が、どのように信頼(3節)、賛美(6節)、希望(14節)の習慣に言及しているか、特に留意してください。
③神の使命に対する情熱を持つ―この詩の中の人物は、年老いて暇になることを心待ちにしていませんでした。引退後も、彼は神を賛美し(8節)、神について人々に語り続けたいと望んでいました(5~18節)

                                           

金曜日:主が私たちのために成し遂げてくださったことを忘れないというのは、なんと重要なことでしょう。また、それを他者や後世の人たちに教えること以上に、忘れないための良い方法があるでしょうか。彼らがこれらのことを自分の子どもたちに教えなければならなかったという点において、いかに家族が重要であったのかということにも注目してください。そして、ペオルでの罪は家庭生活に悪影響しか与えないものでした。「イスラエルに神の刑罰を招いたのは、放縦の罪であった。人をおとしいれようとする女の積極性は、バアル・オペルで終わらなかった」(『希望への光―クリスチャン生活編』755ページ、『アドベンチスト・ホーム』366 ページ)。

                                           

人生において大きな変化が起こるできごととして、今週の学びでは結婚、子育て、老化、死について学びます。それぞれについては本文をご覧になってください。人生のおいての変化は、ある程度やってくる時期がわかります。そしてそれに向けて備えることもできますが、実際にやってくると、自分が想っているよりも異なる現状がやってくるのではないでしょうか。結婚について、それぞれちがう生活をしている男女が一緒に暮らし始めるわけですから、摩擦が起こるのは当然でしょう。子育ても、子どもの成長の場面ごとに、想定外のことは起こります。そして今わたしは老いの入り口にいますが、それでもこんなに体が動かなくなるかと痛切に感じています。そうだとしたらこれからどうなるのでしょうか。

人生の変化について、できればあまり向きあいたくないかもしれません。そしてどんなに備えても万全ということは無いでしょう。備えについては水曜日の引用文をご覧になってください。けれども備えがあるのと無いのでは、その対応も全然異なってきます。

少なくとも老いと死は、すべての人間は避けることができません。そして神を信頼していれば、老いの問題が避けられるとは書かれていません。けれども神さまが最も良いことをなさってくださると信頼することで、心は平安になれるのではないでしょうか。わたしは人生の最期まで、神さまをあかしする生き方をしたいと毎日祈っています。