第1課 人生のリズム 4月6日
暗唱聖句
「何事にも時があり/天の下の出来事にはすべて定められた時がある」 コヘレト3:1
今週の聖句 創世記1章、創世記8:22、詩編90:10、ヨブ1:13~19,
使徒言行録9:1~22、フィリピ1:6、ローマ8:1
今週の研究
これらの言葉は、人間の存在―私たちの人生のリズム、季節―をよく捉えています。確かに、私たちの人生は段階や変化を経験しますが、それは生まれた瞬間からのことです。変化は良いこともあれば、そうでないこともあります。変化を制御できるときもあれば、できないときもあります。今週の研究で、私たちは人生のリズムや季節について、とりわけそれらが私たちの家族に影響を及ぼすときについて考えましょう。
はじめに:堕落したこの世における(少なくとも現在の私たちにとっての)人生のサイクル―これが今期のガイドの内容です。しかも、ある場所におけるそのサイクルに目を向けるでしょう。それは、私たちのほとんどがこのサイクルを通過する場所、つまり家族という枠組みの中です。
家族は、私たちが始まる場所であり、それはしばしば、良くも悪くも、私たちの人生を方向づけたり、私たちが人生の諸段階を通過する際に遭遇する難題への応じ方を方向づけたりするうえで最大の力です。
また、人がそれぞれ異なるように、家族もそれぞれ異なります。それゆえ、今期の聖書研究ガイドは、人生のすべての段階にある家族を強くするのに役立つ原則を、聖書に基づいて提示します(それが私たちの望みであり、祈りです)。
月曜日:地球上には何十億もの人間がいます。私たちには多くの共通点がありますが(使徒17:26参照)、人はだれもが個人なので、私たちの人生にはそれぞれ違いが存在します。
ある意味で、これらの違いは重要でもあるのです。なぜなら、その違いが私たち1人ひとりを独自なものとするからです。つまり、人はだれもが、ほかの人が持っていない何か分かち合えるものを持っているということです。要するに、私たちはこの違いによって、他者にとって祝福となれるのです―「力は若者の栄光。白髪は老人の尊厳」(箴言20:29)。私たちが人生のどの段階にいようと、またどのような違いを持っていようと、私たちはみな、主に対してのみならず、互いに対してささげる(提供す)べき何かを持っているのです。
火曜日:ヨブに起こったことは極めて極端なことでしたが、私たちの中に、予期せぬことを非常に否定的な形で経験したことのない人がいるでしょうか。人生は順調に進んで行くこともありますが、突然、前触れもなく、すべてがすっかり変わり、私たちの人生(や家族の人生)が二度と同じでなくなる可能性もあるのです。
これは今に始まったことではありません。たぶん、アベルは殺されるとは思っていなかったでしょうし、ヨセフはエジプトで奴隷として売られるとはまったく予想していませんでした。いずれの物語においても、家族が裏切り者であり、家庭内で起こった出来事によって大きな衝撃を受けました。聖書は、予期せぬことによって大きく変えられた人や家族の実例であふれています。
木曜日:いろいろな意味で、この原則は単純です。もし私たちが他者に対して親切に、優しく、思いやりを持って接するなら、極めて良い方向へ彼らの人生を変えることができるほど、私たちは肯定的な影響を与えられるでしょう。イエスが極めて前向きな方法で人々の人生を変えられるように、私たちも他者に対して同じようなことをするというのは、なんという特権でしょう。繰り返しますが、私たちは次のことを忘れてはなりません―私たちの影響は、たとえかすかであったとしても、良いものにも悪いものにもなるということです。かすかであろうが、なかろうが、私たちの家庭よりもこのような影響が著しい場所は、ほかにありません。
今期わたしたちは三ヶ月間で何を学ぼうとしているのでしょうか。これまでの学びとは少し異なる内容かもしれません。わたしたちが直面している様々な問題の根底には家族の問題があると言っても過言ではないのかもしれません。だからこそ悪魔も、様々な誘惑や問題を起こそうとしているのです。家庭で起こっている問題は、同じものはないでしょう。そしてその苦しみはあなたしかわかりません。
家族の問題は、自分が選んだ結果、起きていること、加齢とともに起こること、そして火曜日の学びに書かれていますが、予期せぬできごとに巻き込まれるもあります。そのすべてにおいて神さまがともにいてくださることを信じて、わたしたちは立ち止まらずに前に進まなければなりません。
そのような中で、木曜日の学びがとても大切なことです。「私たちが他者に対して親切に、優しく、思いやりを持って接するなら、極めて良い方向へ彼らの人生を変えることができるほど、私たちは肯定的な影響を与えられるでしょう。」とあります。聖書の中には右の頬を叩かれたら左の頬も出すように、敵のために祈れなどと教えられています。このような思いを実践することは幸せへの秘訣です。けれども家庭において、生活をともにして行く中で、避けて通れないような問題も発生することがあるでしょう。今期の学びを通して、みなさまが「この聖書研究ガイドを学んでよかった」と思える光が与えられますように。