レプトン2枚

レプトン2枚

ルカによる福音書21章に、レプトン銅貨2枚を捧げた貧しい女性の小さな物語が記されています(1〜4節)。金持ちたちの多額の献金に比べて、彼女の捧げた額は取るに足らないもののように見えました。しかし、キリストはその捧げた彼女の心を高く評価されたのです。

「彼女は、自分の愛するみわざのために、どんなに小さくても、何かをしたいと熱望した。彼女は手に持っている献金を見た。まわりの人たちの献金にくらべれば、わずかなものであったが、それは彼女の全部であった。……しかしイエスは、彼女の動機を理解された。彼女は宮の奉仕が神に定められたものであることを信じていたので、それをささえるために全力をつくそうと願った。彼女は自分のできることをした。彼女のこの行為は、各時代を通じて彼女の思い出の記念となり、また永遠にわたって彼女のよろこびとなるのであった。彼女はささげ物といっしょに心をささげた。そのささげ物の価値は、貨幣の価値によってではなく、彼女の行為の動機となった神への愛とそのみわざに対する関心によってはかられた」(『各時代の希望』90〜92ページ、文庫判)。

キリストは、愛によって捧げられる小さな捧げものを通して大いなる祝福を与え、大いなるわざを成してくださいます。2匹の魚と5つのパンで、男だけで5千人の群衆に給食されました。たった12人の弟子の献身から2000年後には世界人口の3分の1を占めるキリスト教会が生み出されたのです。

全日本18マラナ・タにおいて、教団は10日間の講演を推奨しています。この10日間という未経験の長さに恐れを抱いて、何もしないことを選ぶ教会があるかもしれません。しかし、この10日間は推奨であって、絶対的な義務ではありません。すでに、本誌1月号特集のQ&Aでもお知らせしたとおり、1日でも2日でも3日でも良いのです。同じ期間であれば、安息日の伝道礼拝でも午後の講演会でも構いません。何らかの刈り取りの講演会に、全員参加で挑戦したいのです。教会でなくても、集会所でも、聖書研究会でも、あるいは家庭集会でも良いのです。とにかく、全日本の全セブンスデー・アドベンチスト全員参加による伝道、救霊の計画なのです。信仰と勇気をもってそれぞれのレプトン2枚を捧げましょう。

キリストは、それぞれの小さな信仰と愛による捧げものに豊かに祝福を与えてくださるでしょう。語るべき説教の原稿は用意されます。パワーポイントも提供されます。あとは、一歩踏み出す小さな勇気です。小さな日本の教会の小さな信仰の捧げものが顧みられないことは絶対にありません。祈りましょう。捧げましょう。日本に住むすべての人々の救いのために共に献身しましょう。
「小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる」(ルカによる福音書12章32節)。

教団総理 島田真澄 アドベンチスト・ライフ2017年3月号