全国161か所の「マラナ・タ」講演会が続いています。「主よ、来てください」、この祈りは、やがて来る再臨のための祈りだけではありません。今日の教会に、この私の心に主を招き求める叫びの祈りでもあります。この祈りをささげ続けた教会に、風が吹いています。
10回以上の講演会に初めて挑戦した教会が92か所ありました。聞こえてくるのは、もっと続けたい、またやりたい、意外な前向きな声です。10回あったから、来会者は教会員と親しくなり、聖書の教えを深く知り、キリストに心を開き、決心へと導かれたのを目撃したのです。高齢の信徒たちも頑張っています。できる奉仕を主にささげているのです。若い信徒たちも献身しています。伝道は彼らにとって喜びとなっています。やって良かった。この地上の教会の感謝は天の大きな喜びです。
このアドベンチストメッセージが現代の日本人に通じるのか、その疑問も一掃されました。初めて聞く聖書の福音の広さ、深さ、高さに納得された方も多かったのです。他教派の信徒も初めて聖書の教えに触れて、主の御手の中で聖なる葛藤へと導かれています。真理は何なのか、聖書は本当は何と語っているのか、御言葉に対峙しています。語っているのは牧師だけではありません。たくさんの信徒も語っています。今までになかったことです。
海外から来られた20名を超える講演者、祈って祈って日本に来られました。彼らを送り出した教会が、機関が日本のために祈っています。熱くメッセージを語る彼らを支える真面目な日本の信徒たち、どの講師も日本の教会が好きになりました。日本の信徒を高く評価して、感謝のうちに帰国されています。予定を無視し、情熱をもって毎日5回の講演会をされた講師もいます。
海外から来たさまざまなボランティアたち、チラシを配り、賛美を歌い、足をマッサージし、食事の準備をし、来会者を迎え、友だちとなり、キリストを証しし、講演会を支えてくれました。彼らの祈り、彼らの奉仕、彼らの笑顔、彼らの心が日本の信徒や来会者の心を温めてくれています。
風が吹いています。マラナ・タ講演会を通して、信じられないような証が生まれています。教会が笑顔に包まれています。教会員の和解、家族の和解が生まれています。大切な家族が救われています。長い間祈ってきた大切な人が救われているのです。長欠者が教会に帰ってきています。もう一度帰るために再バプテスマを決心した人もいます。
北アジア太平洋支部は、日本のこの「全日本18マラナ・タ」講演会に刺激され、来年2019年、支部内のすべての国々で合計2019か所の講演会を開催することを年央委員会で決議しました。日本も110か所の講演会を開催することが期待されています。新たな力を主からいただいて更に救霊のために前進していきましょう。
「主に望みをおく人は新たな力を得
鷲のように翼を張って上る。
走っても弱ることなく、
歩いても疲れない」(イザヤ書40章31節)
教団総理 島田真澄 アドベンチスト・ライフ2018年7月号