「わたしはまた、別の天使が空高く飛ぶのを見た。この天使は、地上に住む人々、あらゆる国民、種族、言葉の違う民、民族に告げ知らせるために、永遠の福音を携えて来て、大声で言った。『神を畏れ、その栄光をたたえなさい。神の裁きの時が来たからである。天と地、海と水の源を創造した方を礼拝しなさい』」(黙示録14章6、7節)。
三天使のメッセージは、「地上に住む人々、あらゆる国民、種族、言葉の違う民、民族に告げ知らせる」必要のある特別なメッセージです。日本も日本人も日本に住む人々も例外ではありません。大声で、この永遠の福音が届けられなければならないのです。
2月に、ルーマニアを中心とする東ヨーロッパの数か国で、世界総会のテッド・ウィルソン総理夫妻はじめ大勢の方々の支援を得て、大々的な収穫講演会が開催されました。来年、日本で企画されている「全日本18マラナ・タ」の2017年版です。ルーマニアだけで2017か所以上の場所で(2017年にちなんで)、講演会が開かれました。会場となったのはもちろん教会だけではありません。多くの信徒の家庭、店先、人々の集まるあらゆる場所が講演会場として準備されました。主体的に働いたのは信徒、説教者の多くも信徒です。そして、この30年来見たこともない大勢の方々が講演を聞くために集められたそうです。
講演会の終了後、帰国したテッド・ウィルソン総理が13支部の総理に宛てて送った報告メールが、李在龍NSD支部総理経由で私にも回ってきました。その内容は、この講演会が神さまによってどれだけ祝福されたか霊的興奮に溢れたものでした。そこには、祝福のための秘訣の言葉が列挙されています。「聖霊の力」「真摯な祈り」「神の言葉中心」「牧師と信徒の全員参加」。そして、宗教改革500周年にあたって、私たちがもっと高くキリストご自身、キリストの言葉、キリストの義、聖所の奉仕、大争闘の中における救いの力、三天使のメッセージ、キリストの再臨の福音を掲げるべきことが記されています。
そしてメールの最後に、世界のセブンスデー・アドベンチスト教会家族に向かって、2018年5月の日本の特別な講演会のために祈ってほしいと訴えてくれているのです。「日本では、どの国よりも懸命の働きが必要とされている。多くの準備のために、どの国よりも世界教会の協力が求められている。1万5000人の信徒が、1億2600万人のキリスト教も三天使のメッセージも知らない人々の救いのために挑戦する。日本独自の伝道方法、効果的なメディア伝道、健康伝道、文書伝道、信徒の証等々が示されるよう祈ってほしい、云々」。
世界総会は、日本の救いのために全力で支援してくれようとしています。支部も同様です。3月の教団理事会には、李総理、稲田豊総務が出席し、共に全日本18マラナ・タのために考え、祈ってくれました。この日本の救いのために神さまが動き始めて下さいました。神さまが、世界総会を、支部をいま動かしています。日本の教会は、この神さまの動きにどう応えるのでしょうか。
教団総理 島田真澄 アドベンチスト・ライフ2017年4月号