明けましておめでとうございます。新しい年、今年もまた教会はキリストの大宣教命令の上に立っています。「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい」(©︎日本聖書協会 マタイによる福音書28章19節)。終末の最後の時代だからこそ、この教会の使命を全うしたいと思います。すべての人を救いに導く救霊の道は、教会のリバイバル、聖霊の注ぎから始まります。聖霊が注がれると教会の霊性はよみがえり強められるのです。
「『人の子よ、預言して霊に言いなさい。主なる神はこう言われる。霊よ、四方から吹き来れ。霊よ、これらの殺されたものの上に吹きつけよ。そうすれば彼らは生き返る。』わたしは命じられたように預言した。すると、霊が彼らの中に入り、彼らは生き返って自分の足で立った。彼らは非常に大きな集団となった」(©︎日本聖書協会 エゼキエル書37章9、10節)。
教会の現在がたとえ枯れた骨のようであったとしても、神の息が吹き込まれたとき生き返るのです。私たちの信仰が疲れ萎えているとき、これをよみがえらせるのは神の息、聖霊だけです。そして、聖霊によるリバイバルは徹底的な祈りによってのみもたらされます。リバイバルされた教会には証があふれ出ます。信徒の生活にも次から次と証が生まれます。聖霊を求めて、もっともっと祈りましょう。私たちの教会がより聖霊に満たれてより魅力的な神の国になったとき、私たちの教会は天国への門となります。私たち信徒一人ひとりがより聖霊に満たされてより魅力的な神の人になったとき、私たちは力強い永遠の命の証人となるでしょう。
さらに大宣教命令を遂行しようとするときに考えるべきは、開拓伝道(Church Planting)です。既存の今ある教会に来ていない人、来ることができない人を小グループや小活動に誘い、新しい教会を立ち上げるのです。キリストご自身も常に新しい伝道地を求められました。「近くのほかの町や村へ行こう。そこでも、わたしは宣教する。そのためにわたしは出て来たのである」(©︎日本聖書協会 マルコによる福音書1章38節)。
すべての教会がもう一つの教会を創りましょう。場合によっては、教会は牧師を解放しましょう。牧師が隣の町に伝道することを後押ししましょう。教会は長老、執事、リーダーで守り、もう一つの教会を創るために牧師を押し出しましょう。近隣のすべての人々に福音を伝え、キリストの弟子とする使命のためです。
聖霊と共に教会を守り、聖霊と共に新しい教会を創っていきましょう。時に牧師は数人の信徒と共に新しい教会を創ることを始めるかもしれません。既存の教会にとってはマイナスに思えます。しかし、新しい10人の教会が始まればそれはプラスとなります。新しい教会、それは新しい教会堂のことではなく新しい礼拝する会衆です。家の教会です。もう一人の救いを、もう一つの教会を!
この終末時代、私たちの教会が救霊使命を果たすために進むべきはリバイバルから開拓伝道です。決して教会の現状維持に満足しないようにしましょう。すべての教会はリバイバルし続け、開拓伝道に挑戦する教会でありたいと願います。献身が求められます。聖霊の働きにすべてを委ねる献身が求められます。主は大宣教命令に献身する教会に約束されました。
「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」(©︎日本聖書協会 マタイによる福音書28章20節)。
アドベンチスト・ライフ
2020年1月号
教団総理 島田真澄