大祭司
4日目―義の上衣
「わたしは主によって喜び楽しみ、わたしの魂はわたしの神にあって喜び躍る。主は救いの衣をわたしに着せ、恵みの晴れ着をまとわせてくださる。」 イザヤ61:10
祈りの時間の進め方の提案
讃美の祈り
- 神様、あなたをほめたたえます。あなたは義であり、純粋であり、そして力強いお方です。
- 私たちにキリストの義の衣を与えたいと願っていることに感謝いたします。
- 「正義が造り出すものは平和であり、正義が生み出すものはとこしえに安らかな信頼である。」(イザヤ32:17)」ことを讃美いたします。
罪の告白と罪への勝利を求める祈り
- 主よ、あなたに告白すべき罪を明らかにしてください。
- キリストの義の衣ではなく、自分の義の衣を着てしまっている時をお赦しください。
- 自分の力に頼る生き方をお赦しください。
嘆願と執り成しの祈り
- 主よ、キリストの義の衣を受け入れられるよう導いてください。
- 私たちの「正しい業もすべて汚れた着物のようになった」(イザヤ64:5)ことに気づかせてください。あなたが見るように、私たち自身の業を見させてください。
- どのようにして「若いころの情欲から遠ざかり、正義と信仰と愛と平和を追い求める(なさい)」(テモテ2・2:22)ことができるかを教えてください。
- 「律法の要求が満たされるように、肉ではなく霊に従って歩む」(ローマ8:4)ことを教えてください。
- 私たち内に義の実を成長させてください。
- 若者をこの世の誘惑からお守りください。彼らの目をイエス様へと向けてください。
- 父よ、命のパンを他の人に分け与える方法を教えてください。私たちが弱い時、あなたの力を与えてください。私たちが恐れる時、あなたの勇気を与えてください。
- ダニエル書、黙示録、そして他の預言の学びに集中できますように祈ります。教会員一人一人に希望、と未来を、そしてキリストとサタンの大争闘を明確に理解できますように。
- 主よ、あなたの言葉を日々学べるよう教えてください。多くの教会員が聖書と証の文を通して、学びを深めることができますように。
- 証の文を通して与えられる知恵を大切にし、あなたの言葉である聖書をより深く知ることができますように。
- 主よ、個人的に7人以上の人のために祈ります。彼らの心と考えが聖霊によって変えられますように。
- ここに集まっている一人一人の必要を満たしてください。
感謝の祈り
- 主よ、全ての求める者に注がれるキリストの義を感謝いたします。
- あなたの義へと導く、キリストの命と死を感謝いたします。
推奨する讃美歌
“What a Wonderful Savior” (SDA Hymnal #335);
“Come, Thou Fount of Every Blessing” (SDA Hymnal #334)
「恵みの泉よ」希望の讃美歌340番
“There Is a Fountain” (SDA Hymnal #336);
“Jesus Saves” (SDA Hymnal #340)
「よろこびうたえ」希望の讃美歌236番
“Turn Your Eyes Upon Jesus” (SDA Hymnal #290)
「暗き道に迷い」希望の讃美歌273番
“Take the World, but Give Me Jesus” (SDA Hymnal #329);
“I Will Sing of My Redeemer” (SDA Hymnal #343).
義の上衣
「わたしは主によって喜び楽しみ、わたしの魂はわたしの神にあって喜び躍る。主は救いの衣をわたしに着せ、恵みの晴れ着をまとわせてくださる。」イザヤ61:10
衣とは、私たちの裸を覆うキリストの義を象徴している。
すべてキリストの義の衣を着た者は、選ばれた、忠実で、真実な者としてキリストのみ前に立つのである。サタンには、キリストの手から彼らを奪い取る力はない。罪を悔いて、信仰を持ってキリストの保護を求める魂が、一人でも、敵の支配下に亘ることをキリストはお赦しにならない。キリストのみ言葉は、次のように保証している。「わたしの保護にたよって、わたしと和らぎをなせ、わたしと和らぎをなせ」(イザヤ27:5)。ヨシュアに与えられた契約は、すべての者に与えられたのである。「あなたがもし、・・・わたしの務を守るならば、・・・・わたしは・・・・ここに立っている者どもの中に行き来することを得させる」(ゼカリヤ3:7)。神のみ使いたちは、この世においてもキリストの務めを守る人びとの両側を歩いているのであるが、最後には、彼らは神の御座を取り囲む天使たちの中に立つのである。(教会への勧告(下)447ページ)
悔いている罪人を神の前に受け入れられる者とするのはキリストの義です。彼の人生がどれほど罪深いものであったとしても、もしイエスを自分の個人的な救い主として信じるなら、彼は神の前にしみなきキリストの義の衣をまとって立つのです。(信仰と行い p.91)
キリストの内にいる者と認められるためです。わたしには、律法から生じる自分の義ではなく、キリストへの信仰による義、信仰に基づいて神から与えられる義があります。(フィリピ3:9)
つい少し前まで罪過と罪とによって死んでいた罪人は、キリストへの信仰によって生かされます。彼は信仰によって、イエスが自分の救い主であり、永遠に生けるお方であって、彼によって神に来るすべての人々を、完全に救うことがおできになることを理解します。自分のために備えられたあがないのうちに信じる人は、救いの完全さ、その性質の広さ、長さ、高さ、深さを見ます。これほどの無限な値が支払われたことに、彼の心は賛美と感謝で満たされます。彼は、主の栄光を鏡に映すように
見て、霊なる主の働きによって主と同じ姿に変えられていきます。彼は、自分の従順によって動く、天の織り機で織られたキリストの義の衣が、キリストの御名を信じる信仰を通して、悔い改めた人にまとわれるのを見ます。罪人がイエスの無類の魅力を見るとき、罪はもはや彼にとって魅力的とは思えなくなります。万軍のかしらであり、本当に美しいお方を見るからです。彼は、個人的な経験によって、福音の力に気づきます。その計画の広大さは、ただその目的の尊さにのみ等しいのです。(信仰と行いp.91,92)
神の民が、神のみ前で身を悩まし、心が清められるように願い求めるとき、彼らから「汚れた衣を脱がせなさい」との命令が下され、「見よ、わたしはあなたの罪を取り除いた。あなたに祭服を着せよう」という励ましの言葉が語られる。試練に会い、誘惑されながらも忠誠を守った神の子供たちに、しみのないキリストの義の衣が着せられる。さげすまれた残りの民は、光り輝く衣を着て、二度と再び、この世の堕落によって汚されることがないのである。彼らの名は、小羊の命の書に記され、各時代の忠実な人びとの中に加えられる。彼らは欺く者の策略に対抗し、龍の怒号によっても彼らの忠誠は変えられなかった。今や、彼らは、惑わす者の策略から永遠に守られるのである。彼らの罪は、罪の創始者に転嫁される。(教会への勧告(下)452ページ)
通常の信仰では十分ではありません。 私たちはキリストの義の衣を着、公に勇気を持ってキリストを証し、限りのある人間に頼るのではなく、完全な品性を持っておられるキリストを眺め続けるのです。そうすることによって、キリストの品性が私たちの中に現れ、真理によって変えられることが明らかになるのです。なぜなら、魂が清められることによって、すべての思いがキリストへの従順へと導かれるのです。
神を愛し畏れる真の義とは、繁栄と逆境においてキリストの義の服を身に着けます。 自己拒否、自己犠牲、慈悲、親切、愛、忍耐、不屈の精神、キリスト教の信頼は、真に神とつながっている人々が負う毎日の実です。 彼らの行為は世界に公開されないかもしれませんが、彼ら自身が毎日悪と戦っており、誘惑と誤りから貴重な勝利を得ています。
そして、十字架にかかって、自らその身にわたしたちの罪を担ってくださいました。わたしたちが、罪に対して死んで、義によって生きるようになるためです。そのお受けになった傷によって、あなたがたはいやされました。(ペトロ1・2:24)
それぞれの人は、自分の心の中にある罪を克服するために闘うでしょう。 これは時に、非常に苦痛で落胆する働きです。 なぜなら、私たちの中の醜さを見るからです。私たちはイエスを見続けてその義の衣を着なければなりません。天の国の真珠の門に入る者はすべて征服者として入ります。そして、何より自分自身を征服することが一番の征服なのです。
魂を生き返らせてくださる。主は御名にふさわしく、わたしを正しい道に導かれる。(詩篇23:3)
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