安息日学校部

20240203安河内アキラ解説

2024年第2期「大争闘」

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第3課   光は暗闇の中に輝く 4月20日

 

暗唱聖句:イエスは言われた。「光は、いましばらく、あなたがたの間にある。暗闇に追いつかれないように、光のあるうちに歩きなさい。暗闇の中を歩く者は、自分がどこへ行くのか分からない。」

ヨハネ 12:35

                                           

今週の聖句:ヨハネ 8:44、箴言 23:23、使徒言行録 20:27~32、Ⅱテサロニケ 2:7~12、

詩編 119:105、116、130、133、160、箴言 16:25、Ⅱコリント 4:3~6

                                           

今週の研究:しかし、生きることが最も困難な時代にも、神は絶えずご自分の民と共におられました。彼らは、「道であり、真理であり、命である」イエスを見いだし、聖霊の力によって、良心的な確信を屈服させる圧倒的な圧力に直面しても、堅く立ちました。彼らは、あからさまな、あるいはひそかな圧力の中にあっても、聖書に啓示された御心に忠実であり続け、神の御言葉の真理に立ったのです。

                                           

日曜日:「サタンは、聖書が人々に、彼の欺瞞を見分け、彼の力に対抗できるようにさせることをよく知っていた。世の救い主でさえ、み言葉によって、彼の攻撃を退けられた。キリストは攻撃されるたびに、永遠の真理の盾を用いて、『…… と書いてある』と言われた。サタンのあらゆる誘惑に対し、キリストはみ言葉の知恵と力をもって対抗された。サタンが人々の上に権力をふるい、横領者的な教皇権をうちたてるには、彼らを聖書について無知にしておかねばならなかった。聖書は神を高め、有限な人間の真の立場を明らかにする。それゆえに、その聖なる真理を隠し、抑圧しなければならない。ローマ教会はこの論法をとった。数百年にわたって、聖書の配布が禁止された。人々は聖書を読むことも、それを家に持つことも禁じられた。そして節操のない司祭や司教たちが、自分たちの主張を支持するためにその教えを解釈した。こうして教皇は、地上における神の代表者、教会と国家に対する権威を与えられた者として、広く認められるようになった」(『希望への光』1612ページ、『各時代の大争闘』第3章)

                                           

月曜日:使徒パウロは、「また、あなたがた自身の中からも、邪説を唱えて弟子たちを従わせようとする者が現れます」(使徒20:30)と、彼の懸念を示しています。異端が教会に入り込み、偽りの教理が神の真理に取って代わり、異教的な慣習がまん延すると言うのです。4、5世紀にかけて、宣教の前進がもっともらしく正当化される中、キリスト教会に妥協が巧妙な形で入り込みました。そして、その恐ろしい結果は、御言葉の真理からの逸脱でした。

                                           

火曜日:結局のところ、聖書がなかったら、私たちは救済計画について何を知ることができるでしょうか。それどころか、イエスの誕生、生涯、教え、宣教について、どれほど理解できるでしょうか。聖書がなければ、キリストの犠牲の大きさ、彼の復活の輝き、彼の執り成しの力、彼の再臨の荘厳さは、とても理解できないでしょう。

これらの重要な真理はみな、御言葉の中に啓示され、教えられ、強調されています。神の言葉が、神の言葉だけが、すべての聖なる真理を理解するための最終的かつ究極的な基準でなければなりません。

                                           

木曜日:失われた者に知識がないのは、知ることができなかったからではなく、彼らが知ろうとしなかったからです。多くの人は、真理を知る機会があったにもかかわらず、信じないことを選び、サタンが彼らの目を見えなくしました。サタンの王国は暗闇の王国です。『SDA聖書注解』は、次のように付け加えています。「福音は、サタンの極悪非道な陰謀と欺瞞を暴き、人が暗闇から光への道を見いだすことのできる唯一の手段である」(第6巻854ページ、英文)。新約聖書のメッセージの本質は、イエスの生涯、死、復活です。イエスは福音の中心であり、聖書の中心です。聖書全体が彼を証ししています(ヨハ5:39)。

                                           

先週は悪の力が教会を迫害して、福音が広がらないように働いていることを学びました。けれどもそれでもキリスト教が全世界に広がって行くのを見て、逆の「妥協」という方法で教会に働きかけました。イソップ物語の北風と太陽の話しのようですね。その結果について今週のガイドでは説明されています。

わたしたちが困難の中になる時でも、そして誘惑にさらされている時でも、わたしたちの武器となるのは、みことばなのです。日曜日の引用文にもキリストがみことばを用いて、サタンを撃退したことが書かれています。「また、救いを兜としてかぶり、霊の剣、すなわち神の言葉を取りなさい。」(エフェソ6:17)パウロも悪魔との戦いのためにみことばの剣を取りなさいと勧めています。今期の聖書研究ガイドの表紙を見てください。十字架がサタンを突き刺しています。その右側の天使の手には、みことばの剣が持たれています。善と悪との大争闘の中で、見えない敵と戦うために必要な武器は、みことばなのです。神さまは、この言葉が全世界の人々が読むことができるように導かれて来たのです。わたしたちも持っているだけでなく、日ごとにみことばから光を受けて、日ごとの戦いに備えて行きましょう。

今週の暗唱聖句には「光のあるうちに歩きなさい」というイエスさまの教えが書かれています。イエスさまは光を与えてくださいました。けれどもその中を歩くことを決めるのはあなたです。そして悪魔は、あなたが別の道を選ぶように誘惑するのです。だからこそ光を信じて歩み続けてください。