安息日学校部

20230206安河内アキラ解説

2022年第4期「永遠の命」

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第6   裁きの時   5月6日

 

暗唱聖句:更に、あなたがたは今がどんな時であるかを知っています。あなたがたが眠りから覚めるべき時が既に来ています。今や、わたしたちが信仰に入ったころよりも、救いは近づいているからです。夜は更け、日は近づいた。 ロー マ 13:11、12

                                                              

今週の聖句:ダニエル 8 章、ダニエル 9 章、エズラ記 7 章、マタイ 3:13~17、ローマ 5:6~9、 マルコ 15:38、レビ記 16:16

                                                              

今週の研究:神の裁きの火は、カルバリーのキリストの上で燃え尽きました。キリストにあるすべての者たちは、キリストの翼の下にいる限り永遠に安全です。キリストは十字架で、有罪判決を受けた罪人として裁かれたので、私たちは、天の王国の義の市民として裁きを受けることが可能になりました。キリストが犯罪人の1人として裁かれたので、私たちは、比喩的に、また字義的にも、永遠の死に至らせる滅びの火から自由になることが可能になりました。

 

                                                              

月曜日:ガブリエルは、預言のタイムテーブルの詳細を説明する準備ができています。 ダニエル8章の最後で、ダニエルが2300日に関する幻の部分を理解していなかったことをはっきりと見ることができます(同8:27)。前半部分の雄羊、雄山羊、小さな角についてはすべて説明され、最初の二つの勢力は名前さえ挙げられています(同8:20、21)。しかし、聖所の清めについては説明されていません。

ダニエル8章に登場した天使ガブリエルは今、9章にも登場してダニエルに告げます。「お前が嘆き祈り始めた時、御言葉が出されたので、それを告げに来た。お前は愛されている者なのだ。この御言葉を悟り、この幻を理解せよ」(同9:23)。それはどんな幻でしょうか。2300日についての幻は、明日学ぶことになりますが、ダニエル8章において、唯一まだ説明されていない幻なのです。

 

                                                              

水曜日:ガブリエルは、この490年の預言を、ダニエルとユダヤ人にとってきわめて重要な出来事、すなわちエルサレムの復興と再建命令から始めました。エルサレムに関しては、さまざまな命令が出されていましたが、エズラ記7章に、紀元前457年に出された命令は、ユダヤ人は故郷に戻ることだけでなく、宗教的共同体として確立することが許されたことがわかります(エズ7:13、27参照)。

このアルタクセルクセスの命令が紀元前457年の秋に発布されたことは注目に値します。ダニエルによると、この命令が出された紀元前457年からメシアの到来までは、69週、つまり483年ということになります。紀元前457年を起点として歴史年表上を483年進ませると、紀元27年に到達します。

メシアという言葉は「油注がれた者」という意味です。紀元27年、メシアなるイエス・キリストはバプテスマを受けられました(マタ3:13~17参照)。ダニエルは、キリストのバプテスマの正確な年、つまり、イエスが3年半の宣教を 始められる時を、何百年も前に預言していたのです。

 

                                                              

木曜日:2300年の預言の最初の490年は、特に古代ユダヤ民族とメシアの到来のために設けられました。2300年の後半部分は、ユダヤ人と異邦人の両方を含む神の民、天の聖所の清め、そして最終的にはキリストの再臨に関係しています。

最初の490年間はメシアの初臨に当てはまり、紀元34年に終わりました。 2300年から490年を差し引くと1810年が残ります。次の1810年は神の民に当てはまります。紀元34年を起点として1810年を加えると紀元1844年になります。

聖所についての真理の清めや回復、そして天の終わりの時の裁きに照らして、神は全人類に対して、黙示録14:6、7で、神の愛に応え、神の恵みを受け入れ、清い従順な生活を生きるよう、最後の訴えをなされています。

 

                                                              

先週から、神の裁きについて学んでいます。神の裁きは、神さまの正しさを証明するものであり、また十字架の救いを受け入れたものに、天国の約束を与えるものです。今週は裁きの時について学びます。この裁きが始まる時については、今週学びダニエル書8,9章に預言されています。2300日をわたしたちは一日一年の解釈の原則に則って、1844年に聖所の清めが始まったと時と信じています。

聖所の清めは、旧約聖書に書かれている贖罪の日を指しており、人々の罪が清算される時なのです。地上の聖所は天のひな型であるとされているのは、天の聖所で行われることを、地上でも行ったからです。天の聖所で清めが行われることによって、わたしたちの罪が赦されて、天国への道が開かれるのです。

月曜日の聖書研究ガイドの本文で、ダニエル書の預言は紀元前2世紀に起きた反乱と考える解釈について書かれています。このように考える人たちは、ダニエル書もそのくらいの時期書かれたと考えています。そうでないとバビロン以降の具体的な時の預言が書けるわけがないと論じています。もしそうだとしたら、聖書そのものを神さまの霊の下に書かれていることを否定することになります。サタンは時の預言を人々が信じないように、このような説を流しているのです。

水曜日の学びに、エルサレムへの帰還命令が紀元前457年秋に発布とあります。そこからキリストの働きが始まる時まで490年、そして三年半キリストが働かれてと預言されています。キリストの復活は春と聖書には書かれています。三年半の始まりが秋ならば、イースターが春なのも預言の成就なのですね。