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第11課 再臨にある希望を生きる 武田 将弥
1.安息日午後
イエス様がこの地上へ来られた時に、私たちに素晴らしいニュースが告げ知らされました。
それはどんな罪人であったとしても、悔い改めてキリストの言葉を信じて受け入れる者は、神様の国に入ることが出来るという約束でした。
やがて悔い改めてキリストの言葉を信じて受け入れる者は、神様の国に入ることが出来るという素晴らしい約束は、イエス様の弟子や使徒たちによって全世界へと広まっていきました。
そしてイエス様は神様の国が、この世の国々とはまったく違う種類の王国であり、まだ完全に現れていないとハッキリ言われました。
その神の国が現れるのは、いつになるのでしょう?
私たちはアドベンチスト(再臨を待つ者たち)です。
再び主が来られて救いがもたらされるまで、この世での仮の生活を続けますが、生きている間に、イエス様がもたらしてくださった、誰でも神様の国に入れてもらえるチャンスが与えられているという、素晴らしき良い知らせを、一人でも多くの人に伝えるという役目が与えられています。
2.日曜日:主よ、いつまで
私たちが生きている世界は天国ではないので、良いことも起これば、悪いことも起こります。
そして行いの良い人でも不幸になる可能性があり、行いの悪い人でもお金持ちになる者や健康で長生きする者がいます。
行いが正しい人が苦しんで、行いが正しくない人が幸せになっている姿を見れば、誰でも「神様、どうしてなのですか?」と、なぜだろうと疑う気持ちになると思います。
聖書の中にも「主よ、この苦しみの世が続くのは、いつまでなのですか!?」と、私たちが生きている世界になぜだろうと疑う気持ちになった人たちの叫びが何度も出てきます。
神様による助けを少しでも早く欲しいと願う気持ちは、いつの時代も変わらない人間の姿なのです。
3.月曜日:ある種の希望
再臨はいつ起こるのか、それは誰にもわかりません。
なぜならイエス様が『その日、その時は、だれも知らない。天使たちも子も知らない。ただ、父だけがご存じである。(マタイ24:36)』とハッキリ仰ったからです。
神の子であるイエス様が知らないことを、人間の私たちが一生懸命に考えても分かるはずがありません。
ですから世の中には様々な未来の暗い予言があるみたいですが、一つ一つ気にする必要は無いのです。
再臨がいつ来るかは分からないけれど、必ずやってくるのですから、どのようにして待ち続けるかが大事なポイントになります。
人によっては「どうせ最後には天国に行けるのだから、私たちが生きている世界では大切なことにむきあわないで楽しくして生きていけば良いや」と考える人がいるかもしれませんし、
または「私たちが生きている世界は苦しいし、さっさと人生を諦めて、天国だけを希望に生きていこう」と自分から進もうとしないで何でも悪く考える人もいるかもしれません。
受け取り方・考え方は人それぞれですが、考え方がその人の生き方や人生に大きく影響を与えます。
ですから聖書ではどう言っているのかが重要です。
神様は人に、本当はこの地上で幸せに生きていくようにと地球を用意してくださいました。
神様を信じつつ、他の人たちを思いやって暮らすように望まれたのです。
残念ながら罪が入り込んだ理由で、私たちが生きている世界は苦しみが多いですが、神様を信じて生きていくように言われたことは永遠に変わりません。
再臨の時を待ち望みつつ、どんな時でも、神のみ言葉を伝え続けなさいという命令が聖書にはあります。
神のみ言葉を伝え続けることで、自分と周囲の人々が幸せに暮らせるようになり、結果的に自分と周囲の人々が幸せに暮らせるようになることで、長く生きることが出来ると約束されているのです。
4.火曜日:復活の希望
イエス様は十字架にかかって一度は死にましたが、3日後に甦られたことを私たちは信じています。
普通は死んだら生き返ることは出来ません。
しかしイエス様は「死」を無くすることが出来る、まさに神の子である事がこの話から証明されているのです。
そのイエス様が私たちに「再臨の時には、あなた方を迎えに来る」と約束してくださったのですから、主の言葉はすべて、安心してその言葉を受け入れることが出来るのです。
5.水曜日:裁きの希望
この地上では行いが正しい人や行いが悪い人に関係なく、幸と不幸がやってくるので、誰しも人の力では何も出来なくてどうしてと思うような悔しい気持ちになります。
しかし分かっていることは、神様はすべてをご存知であり平等なお方ですから、すべてのことを終わりにしてくださり、必ず良い結果を出してくださることが約束されています。
人生で何度も辛くて悲しい経験をしてきた者たちは、再臨が喜びに変わる時になるでしょう。
6.木曜日:もはや涙も労苦もない
ところで「神の国(天国)」とは、一体どんなものなのでしょうか?
神の国は、神様が王様として治めておられる平和の国で、悩みや苦しみ、病気や死もない完全な世界です。住む人たちも、神様の国に合う性格と品性を持った、優しくて正義を愛する人たちです。国民はお互いに助け合いつつ、いつも王様である神様に喜ばれるよう忘れないように生活しています。
このように神様の国を調べていくと、イエス様の教えは、そのまま神の国の「律法・法律・ルール」になっていることに気が付きます。
イエス様は私たちが生きている世界がどんどん悪くなることをご存知でしたが、それでも困っている人たちを助け続けました。
ですから弟子である私たちもイエス様にならって、人助けを続けるべきなのです。
7.金曜日:さらなる研究
神様は悪魔(罪)をいつまでもお許しにはなりません。
やがて私たちが生きている世界を本当の姿に戻すため、イエス様は再臨なさいます。
神様を信じた人は、今までの自分勝手な生き方を自然と改めるようになるでしょう。
最後には正しい神様が勝つことが分かったからです。
イエス・キリストの生き方にならって再臨を待ち望みましょう。
★振り返りの質問★
結局、私たちは困っている誰かを助けられたとしても、その人はいつの日か死んでしまいます。それが現実です。しかし、だからといって困っている人を何もしないで見捨ててはいけません。また困っている人の必要を満たしてあげることは大事ですが、もっと大事なことは、その人が神様と繋がって、天の国へと行けるように導いてあげることです。あなただったら、その人を神様に導くために、どんな伝道を考えて実行しますか?