初対面の涙
R・M(亀甲山教会)
私はこのユースラッシュで初めて、会ったばかりの方と涙を流す経験をしました。神様がその方にベストなタイミングで私を用いてくださり、1人のお母さんと深いお話しをする経験を与えられました。
その方は、その日の最初に回った場所一番奥に住んでいた方で、いつも走り出しの場所では断られるものだと諦めていたので面食らうような出会いでした。
出てきてくださった女性の方に本の紹介をしているうちに、どこか寂しそうな雰囲気を感じ、聞くだけでも力になりたいと思いました。
家族のお話になった時に、今まで色々なことがあり、母親とは遠い所に住んでいること、20年ほど住んでいて訪ねてくれる人も居ないのでとても寂しいことを教えてくださいました。
その方は優しい笑顔が素敵な方だったのですが、お話ししているうちに涙が溢れてきていて言葉の裏にある今までの苦労が沢山伝わってきました。
これは今、神様がこの女性のそばにいてくださり、温かく抱きしめてくださっているなと感じ、自然とお祈りを共にすることができました。
「今までお辛いことが沢山あったと思いますが、神様が共にいてくださるのでもう大丈夫だと信じています。どうかご家族にゆたかな祝福がありますように」とお祈りを捧げました。
そのとき自分にも泣きたくなるような温かさを感じて、私の方も涙が出てきました。自分でも驚いてしまって、最後には笑い合ってその方の家を後にすることができました。
ユースラッシュでは、訪問する前に、すでに神様が働きかけてくださっていると信じて訪問しています。今回は私にもよく分かるような温かい働きかけがあり、「神様が私たちの活動を見守ってくださってるんだ」と嬉しい気持ちと、もっと覚悟を決めて頑張ろうと励みになりました。
でも、何か目に見える働きを経験しなくてもいつも神様に感謝できる強い信仰を育てることも大切ではないかなと思います。目に見えるもので信じたトマスが改心して伝道したように私も改心しようと思うことができました。「わたしたちは、見えるものにではなく、見えないものに目を注ぐ。見えるものは一時的であり、見えないものは永遠につづくのである」(コリント人への手紙第二 4章18節)。