敬愛する牧師の先生方、ならびに信徒のみなさま
困難な伝道の国で、献身的な宣教のお働き、教会を支えるご奉仕にこころより感謝申し上げます。
さて、9月の定例教区理事会が開かれました。討議の中で、「教勢報告」を拝見致しました。それによりますと、2017年上半期の救霊数は、全日本では、過去10年間中、最低の43名でした。「教会出席者年齢別のデータ」も閲覧しました。少子高齢化の傾向は、礼拝出席者にも当てはまりそうな様子であることが見られます。さらに、9月の教団理事会では、書店で見かける著書『未来の年表:人口減少日本でこれから起きること』から、日本国の将来予想についての話題がございました。例えば、2024年には全国民の3人に1人が65歳以上、2033年には3戸に1戸が空き家、2040年には自治体の半数が消滅、ある他のデータでは2040年には日本から宗教団体が4割消滅など、先行き不安を煽るような内容がその著書には記されています。
しかし、わたしたちには、大きな希望があります。栄光の雲の中に、イェス様のみ顔を仰ぎ見る日を心から夢見ています。イェス様が再びこの地上に来られる日まで、「神はわたしたちの助けなどなくても罪人を救う目的を成し遂げることができ……」るでしょう。ところが、主は、わたしたちに、「…キリストのような品性を啓発するために、……(救霊)事業を分担し……」てくださいました。なぜなら、「…救われる魂を見る喜びを神と一緒に味わうために、神の救霊の事業に参加…」させてくださるためです。(EGW,宣教8P)
ある教会では、「一日1時間祈る執り成しの人を10人与えてください」とお祈りしています、と牧師がお話しました。応答があり、10人が真剣に祈り始めました。気がつくと、それまで求道者がほとんど0人だったのに、2人、3人と安息日に教会を訪ねてくださる方が与えられています。別の地域の教会では、講演会を準備するために、ロン・クルゼー先生がフィールド・スクールで教えてくださった通り、「40日間の執り成しの祈り」を教会全体で取り組み始めました。すると、それまでほとんど聖書研究者を探し出せない状態だった教会に、4人の方が聖書研究を希望されたと言います。信徒の方も聖書研究を施しています。
「あなたたちは多くの祈りを持って魂のために働かなければならない。祈りだけが人々の心に直接触れる唯一の方法だからである。これはあなたたちの事業ではなく、あなたたちの隣におられ、心を動かしてくださるキリストの事業である」(EGW,伝道341)と、預言の霊は語ります。わたしたちの住む街や教会所在地には、悔い改めに導かれる魂がまだまだ大勢いて、その人々に「聖霊の感化」があるように、と祈り、あの求道者、この家族、その友人のために、お一人お一人の名前を挙げて祈れば、聖霊が働かないはずがないと確信いたします。
現実は厳しく、大きな挑戦が前に迫っているように見えます。しかし、「超自然的な力を放棄するので、超自然的な働きに失敗……」(EGW,信仰と行い16頁)することがないようにしたいと願います。全日本18マラナ・タばかりか、御再臨の日まで続くわたしの宣教生活が、祈りを通して、聖霊のお働きを頻繁に目撃する生活になっていきますように、と心からお祈りいたします。
みなさまの上には、豊かなキリストの祝福がございますように。
東日本教区 小原望