セブンスデー・アドベンチスト教会

あるアドベンチストの教会成長(研究から)

あるアドベンチストの教会成長(研究から)

その2 ”キリストに救われた者の関わり”
 「伝道の文化」が教会内に築かれ、さらに失われた魂へ対するキリストの情熱が教会に燃え上がると、どんな方法を用いても、伝道は成功を収めることができるよう です。成長する教会には、私たちの研究によれば、いくつかの傾向があることがわかりました。彼らは、それぞれ違った伝道方法を用いていたにもかかわらず、それぞれ全てに効果が現れている事実がありました。従って、それは方法論ではないようです。教会成長する教会に改革され、救霊に対する情熱が燃やされる教会には、 発展が伴うといえます。


 さらに、最も成長している教会のうち、いくつかの教会のある特徴を発見しました。一つ目は、信徒が、失われた魂への働きに関わっていました。二つ目は、多くの場合、収穫の伝道講演会を行っていました。ただ、 これはプログラムとして講演会を企画すれば必ず成功するわけではないようです。伝道の文化の中に、収穫の講演会を組み込んでいることが重要でした。言い換えると、成功する多くの教会では、信徒がプログラムを創造的に工夫していました。失われた魂との関係を築いている教会は、信徒が伝道に深く関わっていました。実際、 救霊の働きに、成長する教会では、80%の信徒が、救霊のため、何らかの働きに携わっていました。 伝道の文化は、信徒に、自分の信仰を誰かに伝える気持ちを起こさせ、実際に行動に出させます。つまり、人を強制的に伝道の働きに関わらせませんが、自分の目の前にいる失われた魂の救いに対する情熱が聖霊を通して起こるとき、誰でも救霊の奉仕に関わりたくなるようだ、と研究からわかりました。さらに、彼らは、 救霊のために、もっと訓練を受けたいと考えるでしょう。

“失われた魂との関係を築いている教会は、 信徒が伝道に深く関わっていました。”

 牧師や伝道者が、できるだけ多くの参加者を増やそうと促しても、なかなか思い通りに行かないことがあります。その研究では、「伝道の文化」を築くことなしに、先に進もうとしているのが原因ではないか、と考えました。もし、教会の中にある固定化された考え方が変えられ、一旦「伝道の文化」が、教会の文化になれば、おそらく、多くの人が実際に伝道に関わりはじめるでしょう。「伝道の文化」のサイクルを作り出すのは 牧師だけの役目、理事会の責任、と考え、たった一人やごく一部の人で取り組もうとすれば、きっと成功は しません。全ての人の関わりが(全員参加伝道:TMI)必要です。祈ることは誰にでもできます。「みんなで伝道しよう!」と言う雰囲気が、聖霊を求めることによって広がることを願っています。
(文責:小原望):参考文献:Russell Burrill, How to Grow An Adventist Church: Fulfilling the Mission of Jesus (2009)

ホワイト夫人の言葉
「普通の人が、働き人としての地位を占めねばならない。救い主が人類 の悲しみを共に味わわれたように、彼らも同じ人間の悲しみを共に味わう時、キリストが共に働いてくださることを信仰によって見るのである。」 (福音宣伝者、38頁)
「キリストに救われたものは、みな、キリストのみ名のもとに、失われた人々のために働くように召されている。」 (キリストの実物教訓、171頁)

2017年5月