-60日の祈り- 12月21日(月) 32日目
私が神のために働くのか、それとも神が私を通して働かれるのか?(3)
「わたしが父の内におり、父がわたしの内におられることを、信じないのか。わたしがあなたがたに言う言葉は、自分から話しているのではない。わたしの内におられる父が、その業を行っておられるのである。」 (ヨハネによる福音書14章10節)
武力によらず、力によらず
説教者が神の霊によって強められなければならないように、霊的な書物の著者も同じように強められなければなりません。「もし、神の救いが紙に書く者と共にあるなら、同じ霊が読者にも感じられる。・・・しかし、書き手が完全に神の栄光のために生きていない時、完全に主に献身していない時、天使たちは、悲しみのうちに欠乏を感じる。彼らは、背を向け、読者に印象を与えない。なぜなら、神と神の霊がそこにないからである。言葉はよいかもしれないが、神の霊の温かい影響に欠けている。」 (『EGW 手紙と原稿』 第1巻 532ページ 英文)
この原則はすべての働き ―伝道、教育、奉仕活動の指導、子どもたちの訓練、その他の働き― において真実です。「みわざを成功させるものは、人から出た力ではない。みわざを完成させるものは、人間と共に働く天使たちの力である。」 (『クリスチャンの奉仕』 『希望への光-クリスチャン生活編』 1083ページ)
イエス・キリストでさえ、日々天とのつながりを必要としていたのです。イエスは弟子たちに言いました。「わたしが父の内におり、父がわたしの内におられることを、信じないのか。わたしがあなたがたに言う言葉は、自分から話しているのではない。わたしの内におられる父が、その業を行っておられるのである。」 (ヨハネによる福音書14章10節)
使徒パウロにも注目してみましょう。彼はあれほどの大きな使命をどのように行うことができたのでしょうか? パウロは言っています。「わたしは、キリストと共に十字架につけられています。生きているのは、もはやわたしではありません。キリストがわたしの内に生きておられるのです。」 (ガラテヤの信徒への手紙2章19、20節)パウロは自立をあきらめ、キリストに自分の人生を導いてもらおうと決心しました。彼は次のように説明しています。「キリストがわたしを通して働かれたこと以外は、あえて何も申しません。キリストは異邦人を神に従わせるために、わたしの言葉と行いを通して、また、しるしや奇跡の力、神の霊の力によって働かれました。」 (ローマの信徒への手紙15章18、19節)鍵はキリストの内にとどまることにあるのです。
主は今日も、目覚ましい業を行いたいと願っておられます。主の計画はいつも私たちの能力をはるかに超えています。キリストとの絶えざるつながりによって、私たちは用意された働きを実行することができるのです。主は今日、私たちを招いておられます。「わたしを呼べ。わたしはあなたに答え、あなたの知らない隠された大いなることを告げ知らせる。」(エレミヤ書33章3節)
【神のみことばによって祈る】
主よ、私たちを、隣人の救いと祝福のための道具として造り変えてください。私たちは、福音の実現が次の質問の答えにあることを知っています。それは「私が、自分(人間)の力で神のために働くのか? それとも神が、私を通して全能の力をお表しになるのか?」私たち自身の力では、あなたに完全に仕えることが不可能であることを悟らせてください。私たちを通して、あなたが働いてくださることに心から感謝いたします。私たちを祝福の器として、どうぞ用いてください。
【祈りの課題】
- 最前線で戦っている医療従事者が、感染から守られるようにお祈りしましょう。
- 世界の多くの国では渡航が困難な状態が続いていますが、できるだけ早く経済や貿易活動などが回復できるようにお祈りしましょう。
- 制限によって経済被害を被っている多くの企業や小規模商店のためにお祈りしましょう。彼らが倒産を免れることができるようにお祈りしましょう。
- 保護を必要としている弱い立場の女性や子どもたちのためにお祈りしましょう。あなたの地域にいる、弱い立場の人々をサポートすることができるようにお祈りしましょう。
【教団定時総会のために】
- 教団定時総会のために。神様のご計画が表されるように祈りましょう。
- 私のチャレンジと決心に、神様が知恵を与えてくださるように祈りましょう。
- 私たちの教会、地域の教会、世界中の教会の働きを神様が祝福してくださるように祈りましょう。
【総会ミニ知識】
1951年4月の第16回日本連合伝道部会総会では、教会の名称が議論され、実施の時期は常務委員会に委任するという条件で、それまでの「安息日再臨教団日本連合伝道部会」から、「セブンスデー・アドベンチスト日本連合伝道部会」に変更することが決議されました。また1948年から始まった沖縄伝道では、125名の聖書研究者がいる報告もなされました。