-60日の祈り- 12月16日(水) 27日目
イエスを通して従う(2)
「わたしの掟を受け入れ、それを守る人は、わたしを愛する者である。わたしを愛する人は、わたしの父に愛される。わたしもその人を愛して、その人にわたし自身を現す。」 (ヨハネによる福音書14章21節)
どのように働くか?
使徒パウロは、明らかな目的のために「秘められていたこと」が私たちの内に啓示された、と説明しています。その目的は、従順な信仰へと導くためでした。(ローマの信徒への手紙16章25~27節を参照) この「秘められたこと」とは何でしょうか? コロサイの信徒への手紙1章27節によれば、それは「あなたがたの内におられるキリスト」です。そして、従順な信仰がキリストにあって造りだされたときに、どんな結果が起きるでしょうか? 「だれでもキリストにあるならば、その人は新しく造られた者である。古いものは過ぎ去った、見よ、すべてが新しくなったのである。」 (コリント人への第二の手紙5章17節 口語訳) 私たちは、私たちの中で生き活動しておられるキリストを通して「新しい命」を持っているのです。私たちは「新しく造られた者」なのです!
「私たちの内にキリスト」を持っているとき、主の戒めに対する私たちの態度が変わります。「その命令は重荷とはなりません。」 (ヨハネの手紙1・5章3節) イエスは、「わたしの軛は負いやすく」とおっしゃいました。 (マタイによる福音書11章30節) 「わたしはあなたの戒めを愛し/それを楽しみとします。」なぜなら、それらは「幾千の金銀にまさる」からであり、「わたしの口に蜜よりも甘い」からです。(詩編119編47、72、103節) 「あなたの律法を愛する人には豊かな平和があ」ります。(詩編119編165節) 従順な信仰は喜びの基となります。なぜなら神は、愛による最高の戒めだけを私たちにお与えになったからです。
従順であることは重要ですが、それが救いを勝ち取るわけではありませんし、ましてや私たち自身の善い行いによって救われるわけでもありません。エレン・G・ホワイトは次のように言いました。「律法を守ることにおいて、自分自身の行いによって天に届こうとする人は、不可能を試みているのです。人は、従順なくして救われることはできません。しかし、彼の行いは自分自身から出たものであってはなりません。キリストが人の内に働いて、御心のままに望ませ、行わせておられるのでなければなりません。」 (『信仰と行い』 110ページ)
次の三つの点に注目することは大切なことです。
- 自分自身の行いによって、天に届こうとするのは不可能なことです。神から何かを買い取ろうとすることはすべて無駄なことです
- イエスに従う者たちは、主の御心に調和して生きるように召されているため、主と共に生きるためには、従順はなくてはならないものです
- 従順は私たち自身の働きではなく、私たちの中にあってキリストがなしとげてくださる奇跡です
【神のみことばによって祈る】
主は、私たちが従順に従おうとを求めるときに喜ばれます
「ですから、あなたの僕に従順な心を与えてください。・・・主は、喜ばれた。・・・私は、あなたの御言葉によって行います。」 (列王記上3章9、10、12節 ルター訳)
【祈りの課題】
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世界中の文書伝道者が、家々を訪問することができなくなっています。彼らのためにお祈りしましょう。献身した働き人が真理を分かち合うための道が開かれるようにお祈りしましょう。また彼らの必要が満たされるようにお祈りしましょう。
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日本を含め、世界では新型コロナウィルスの感染拡大がピークを迎えようとしています。多くの対策を練っている米国の病院のために祈りましょう。これ以上の感染拡大を神様がコントロールしてくださるようにお祈りしましょう。
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あなたの教会の高齢者、免疫障害のある方、持病をお持ちの方々のために特別にお祈りしましょう。神様の癒しのみ手が彼らに差し伸べられるようにお祈りしましょう。
【教団定時総会のために】
- 教団定時総会のために。神様のご計画が表されるように祈りましょう。
- 私のチャレンジと決心に、神様が知恵を与えてくださるように祈りましょう。
- 私たちの教会、地域の教会、世界中の教会の働きを神様が祝福してくださるように祈りましょう。
【総会ミニ知識】
1939年3月に行われた第11回日本連合伝道部会総会には、グレンジャー先生と共に日本宣教を始めた大河平輝彦先生の姿はありませんでした。膵臓癌のため東京衛生病院に入院していたからです。総会最終日の礼拝には出席しましたが、その年の暮れ、12月8日に74年の生涯を閉じました。千葉県にある三育学院では、グレンジャー記念講堂、大河平記念ホールがあり、日本宣教のパイオニアの献身を忘れないようにしています。