-60日の祈り- 12月6日(日) 17日目
霊的な人、肉的な人 ― 違いはどこにあるのか?(2)
「兄弟たち、わたしはあなたがたには、霊の人に対するように語ることができず、肉の人、つまり、キリストとの関係では乳飲み子である人々に対するように語りました。わたしはあなたがたに乳を飲ませて、固い食物は与えませんでした。まだ固い物を口にすることができなかったからです。いや、今でもできません。相変わらず肉の人だからです。お互いの間にねたみや争いが絶えない以上、あなたがたは肉の人であり、ただの人として歩んでいる、ということになりはしませんか。」(コリントの信徒への手紙1・3章1~3節)
霊的な教会員
霊の人は真のクリスチャンです。彼が「霊の人」と呼ばれるのは、聖霊によって満たされているからです。霊的な人は、その人の個人的な聖霊との関係によって特徴づけられています。彼は聖霊によって成長する良好な関係を築いています。「霊の人は一切を判断しますが、その人自身はだれからも判断されたりしません。『だれが主の思いを知り、主を教えるというのか。』 しかし、私たちはキリストの思い(*霊)を抱いています。」(コリントの信徒への手紙1・2章15、16節 *括弧内は著者によるもの)
キリストが「生活の中心」であり、心の真ん中にキリストがおられます。霊の人は完全にキリストのために生き、日ごとに、毎朝、すべてのことについて自分自身を献げているのです。ラオデキヤへの手紙の中では「熱い」部類に入りますし、十人のおとめのたとえ話の中では「賢い」おとめです。(ローマ人への手紙8章1~ 17節とガラテヤ 5 章にももう少し詳しく記されています)命を「豊かに受ける」(ヨハネによる福音書10章10節)経験をする人であり、パウロによれば「神の満ちあふれる豊かさのすべてにあずかり、それによって満たされる」人なのです。(エフェソの信徒への手紙3章19節) 彼は「信仰によって救われ(た)」ことを喜んでいます。(同2章8節)彼は挫折と誘惑に遭いますが、自分の目を常にイエスに向けています。
肉的な教会員
肉的な人は、神との分裂した、みせかけの関係を持っています。彼は、心の内でひそかに聖霊に無関心であるか、あるいは公に反抗的です。ここで使徒パウロが言わなければならなかったのは、冒頭でも引用した言葉です。「兄弟たち、わたしはあなたがたには、霊の人に対するように語ることができず、肉の人、つまり、キリストとの関係では乳飲み子である人々に対するように語りました。わたしはあなたがたに乳を飲ませて、固い食物は与えませんでした。まだ固い物を口にすることができなかったからです。いや、今でもできません。相変わらず肉の人だからです。お互いの間にねたみや争いが絶えない以上、あなたがたは肉の人であり、ただの人として歩んでいる、ということになりはしませんか。ある人が『わたしはパウロにつく』と言い、他の人が『わたしはアポロに』などと言っているとすれば、あなたがたは、ただの人にすぎないではありませんか。」(コリントの信徒への手紙1・3章1~4節)
ここで定義される基準は、私たちの聖霊との関係であると結論づけることができます。肉的な人とは、肉によって生きる人、つまり聖霊によるのではなく、生まれながらの人間的な力によって生きる人です。そして、最大の悲劇は、永遠の命を受け取ることを選んでいない、ということなのです。(ローマの信徒への手紙8章9節)
【神のみことばによって祈る】
私たちは、肉的な動機で求めていないでしょうか?
主よ、私たちが聖霊を求めようとしなかったために、私たちは霊的貧困の中に生きています。あるいは求めるときにも、自己中心的で人間的な動機で求めているのです。
私たちの祈りを変えてください。そして私たちをみ霊によって導いてください。
【祈りの課題】
1、コロナウイルス陽性と診断された人々のために祈りましょう。治療方法に神様の知恵が与えられるようにお祈りしましょう。
2、アドベンチスト教会員が健康的な生活を実践し、ニュースタート健康法を用いて(果物や野菜をバランス良く食べ、温冷のシャワーを交互で浴び、窓を開けて新鮮な空気を取り入れるなど)免疫力を上げることができるようにお祈りしましょう。
3、わたしたちの教会が、健康メッセージを「福音の右腕」としてオンラインメッセージ、動画、またあらゆるアイディアを通して効果的に伝えることができるようにお祈りしましょう。
4、外出を自粛する期間を、TVやゲーム、世俗的な娯楽のために費やすのではなく、み言葉を学び、祈り、信仰を成長させる本を読むことに費やすことができるようにお祈りしましょう。
5、世界中の教会員が、たとえ安息日プログラムに参加できなかったとしても、交わりを保ち続けるためのアイディアを見い出すことができるようにお祈りしましょう。
【総会ミニ知識】
今日は、西日本教区理事会が行われますので、ぜひお祈りください。
各教区理事会は、年4回行われています。
行政的な事柄、関連機関に関する事柄も扱う教団理事会に対して、教区理事会は主に伝道について扱います。
西日本教区総会は、東日本教区総会と同じ1月19日(火)~20日(水)に行われます。