-60日の祈り- 12月5日(土) 16日目
バプテスマの証 - 吉沢洋一さん(函館教会)
私は北海道旭川で生まれ、工業高校で建築を学び学生時代を過ごしました。その後、札幌に出て建設会社に就職し、建築畑一筋で退職まで勤めてきました。その間、北は北海道から南は九州まで全国各地で公共施設、マンション等の建設に、施主の代理として会社から現場を任され、下請け業者と共に携わってきました。
会社人生終盤の55歳のときに、東京の本社に転勤になり、慣れない土地での生活に疲れていた時、家内と電話で話す事があり、思わず「うつになりそうだ」と愚痴をこぼしてしまった事があります。その時に「お祈りしているよ。頑張って」と励まされましたが、軽く聞き流していました。でも、それからもずっと電話の中で「お祈りしているからね」と言ってくれました。いつしか、私の仕事がいきづまり、うまくいかない時には、私の方から「しっかりお祈りしてくれよ」と家内に催促するように変わっていきました。そして気持ちの上でも大きな変化が表れてきたのです。
それは、仕事で関わるまわりの人々に対して、今まで以上に感謝の気持ちを抱くようになった事です。特に下請け業者に対しては、「こちらがお金を出すのだから、仕事をしてもらうのは当たり前だ」という考えが若い時からありましたが、建物を造るには下請け業者がいなければ成り立たない、と思う強い感謝の気持ちに変えられていったのです。そして、年齢と共に仕事の内容が変わっていく中で、人に対する(今思えば神様に対する)感謝の念が強くなってきたのだと思います。
会社を退職し、函館での生活が始まりました。教会でイエス様の映画を観る機会があり、人々の代わりに十字架に付けられた後に復活されたイエス様に感動して、マラナ・タ講演会にも出席するようになりました。初めは興味本位で参加していましたが、武田牧師のお話も分かりやすく、日を重ねるごとにイエス様をもっと知りたいと思う様になりました。そんなある日、小原先生(元東日本教区長)が函館教会に来て下さってメッセージをしてくださり、私はもっと神様の事を勉強してからバプテスマを受けようと思っていましたが、そのお話しを聞いて、背中を押される思いで2020年3月21日にバプテスマを受けました。
その後も、仕事をしながら神様の御業を感じる事が多々あります。現在、郵便局で配達の仕事に携わっているのですが、荷物の配達時にお客様がタイミング良く「今、帰宅したところ」「今からちょうど出かけるところ」等の場面があり、直接ご本人に荷物を渡せた事が一日に5、6件あった事が何回もあり、以前なら単なる偶然だと思っていた出来事が、今では神様の御業を強く感じるようになりました。辛い出来事は、イエス様からの戒めと思ってすべてをプラスに変え、感謝の思いを持って日々を過ごしています。
私のお気に入りの聖句は、フィリピの信徒への手紙2章14~16節です。『何事も、不平や理屈を言わずに行いなさい。そうすれば、とがめられるところのない清い者となり、よこしまな曲がった時代の中で、非の打ちどころのない神の子として、世にあって星のように輝き、命の言葉をしっかり保つでしょう。こうして私は、自分が走ったことが無駄でなく、苦労したことも無駄ではなかったと、キリストの日に誇ることができるでしょう。』
3、4年後に仕事を辞め、今よりも神様について学ぶ時間が増えるので、少しでもキリストに近づけるのではと楽しみでなりません。これからは、今感じているイエス様に対する思いを、周囲の人々にも分かち合っていければと思っています。
【祈りの課題】
1、教団定時総会のために。神様のご計画が表されるように祈りましょう。
2、私のチャレンジと決心に、神様が知恵を与えてくださるように祈りましょう。
3、私たちの教会、地域の教会、世界中の教会の働きを神様が祝福してくださるように祈りましょう。
【総会ミニ知識】
1917年1月に行われた第6回日本ミッション総会にも、前回に引き続き、A.G.ダニエルズ世界総会総理が出席されました。
この総会において、信徒伝道の重要性が確認され、それまで「教会伝道会」と漠然としていた名称が「信徒伝道会」に変更され今に至っています。
世界総会、そして日本でもこの5年間、全員参加伝道が強調されてきましたが、キリストの再臨を心から待ち望む民として、一人ひとりが自分にできる伝道に加わっていきたいものです。