-60日の祈り- 11月25日(水) 6日目
贈り物を受け取る(2)
「お父さん、私は、天に対しても、あなたに対しても、罪を犯しました。もう息子と呼ばれる資格はありません。あなたの雇人の一人にしてください。」(ルカによる福音書15章18、19節)
神の愛は、どんな問題も凌駕する
ルカによる福音書15章11~32節に書かれている放蕩息子のたとえ話を考えてみましょう。ある日、次男が父親(神を象徴しています)のもとを訪れます。そして、家を出て自分で生活する、と宣言しました。明らかに、父の家の規則(神の戒め)に、彼は満足していませんでした。息子は、まだ受け取る資格のない遺産の「生前贈与」を要求しましたが、父は息子にそれを与えました。父は息子を愛し、彼の選択を尊重したので、息子に完全な自由を与えられたのです。(神が私たちにしてくださっていることと全く同じです)
やがて息子は遠方に旅をし、ドンチャン騒ぎとふしだらな交友に財産を使い始めます。お金が減ると、急速に「友達」の輪は小さくなり、やがて彼の周りに友人は一人もいなくなりました。さらに悪いことに、その地方を飢饉が襲いました。絶望的になり、生き延びるために職を探しますが、唯一得られた仕事は豚の世話だけでした。空腹が彼を襲い、豚の餌でさえ食べたいと思うほどでした。
人生を困難が襲うとき、しばしば私たちもそうするように、彼は過去を振り返りました。自分は飢えて死にそうなのに、父の雇人たちは毎日十分な食べ物を得ている。彼は父のところに帰ろうと決心し、次のように言おうと誓いました。「お父さん、私は、天に対しても、あなたに対しても、罪を犯しました。もう息子と呼ばれる資格はありません。あなたの雇人の一人にしてください。」(18、19節)
息子は複雑な心を抱えながら家路につきましたが、まだ遠く離れた地点で、父は彼のことを見つけたのです。あふれる同情を抑えることができずに、父は走り寄って息子の首を抱き、からだはうす汚れて匂っていただろうに、躊躇なく彼に接吻しました。息子が告白を終える前に、父は召使いを呼んで最上の着物を用意させ、祝いの席を準備するよう命じました。父は以前と変わらず息子を愛していたのです。
【神のみことばによって祈る】
どのようにして、神の愛の深さを知ることができるでしょうか?
「どうか、御父が、その豊かな栄光に従い、その霊により、力をもってあなたがたの内なる人を強めて、信仰によってあなたがたの心の内にキリストを住まわせ、あなたがたを愛に根ざし、愛にしっかりと立つ者としてくださるように。また、あなたがたがすべての聖なる者たちと共に、キリストの愛の広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解」することができるように。」(エフェソの信徒への手紙3章16~18節)
【祈りの課題】
1、祝福を具体的に感謝し、神様の憐れみのゆえに讃美をささげましょう。
2、個人的な告白に時間を取り、神様の赦しに感謝をささげましょう。
3、教団定時総会のために。神様のご計画が表されるように祈りましょう。
4、私のチャレンジと決心に、神様が知恵を与えてくださるように祈りましょう。
5、私たちの教会、地域の教会、世界中の教会の働きを神様が祝福してくださるように祈りましょう。
6、教会員、家族、隣人の必要に心を向けて祈りましょう。
7、神様のみ声を聞くために、静かな場所で聖別した時間を過ごしましょう。
【総会ミニ知識】
日本宣教開始から124年が経ちましたが、これから総会の歩みを振り返ってみましょう。
第1回となる日本ミッション総会は、1896年の宣教開始から10年が経過した1907年1月2日~12日まで、神戸教会で行われました。その時点では、全国に教会が4、信徒は134名でした。出席者は日本人議員、数名の宣教師、世界総会からのゲストで合計19名。来年の教団総会は200名を超える出席者が予定されていますので、10倍近い違いがあります。