-60日の祈り- 11月20日(金) 1日目
イエスの最も特別な贈り物「聖霊」(1)
「まして天の父は求める者に聖霊を与えてくださる。」 (ルカによる福音書11章13節)
「私には何もないのです」
「主よ、祈ることを教えてください」と弟子たちは嘆願しました。彼らはイエスが日ごとに、天の父とどれほどつながっておられるかを見て、自分たちにも同じ力が与えられるように強く求めたのでした。
イエスは、3つの部分に分けて、覚えやすい祈りの教訓をお与えになりました。それらは、主の祈り、真夜中に訪れた友人のたとえ話、そしてクライマックスの、絶えず聖霊を求め続ける必要性についてです。(ルカによる福音書11章1~13節)
このたとえ話 (5~8節)を読むと 、友人が夜遅くに到着した時、彼にはもてなすものが何もありませんでした。そこで近所にお願いに出かけます。もてなすものが何もないからパンを与えてくれるように求めるのです。パンがもらえるまで執拗に求め続けた結果、ついに友人と自分の2人分のパン ―命のパン― をようやく手に入れることができたのでした。このたとえ話の中で、私たちは他の人と何かを分かち合うためには、イエスのもとに行かなければならないことを学びます。命のパンを他の人に提供したいと思うとき、私たちはまず自分は与えるものを何も持っていない、ということを認めるべきです!
それからイエスは、このたとえ話のキーワードである「私には何もない」を、聖霊を求める必要と結び付けておられます。「そこで、わたしは言っておく。求めなさい。そうすれば、与えられる。」(ルカによる福音書11章9節)
【神のみことばによって祈る】
私たちの祈りは、なぜ聞かれないのでしょうか?
「得られないのは、願い求めないからで、願い求めても、与えられないのは、自分の楽しみのために使おうと、間違った動機で願い求めるからです。」(ヤコブの手紙4章2下句、3節)
天の父よ、聖霊を求め続けようとしなかったことを赦してください。あなたは忠実な方なので、私たちが罪を告白するときに罪を赦してくださいます。
【祈りの課題】
1、祝福を具体的に感謝し、神様の憐れみのゆえに讃美をささげましょう。
2、個人的な告白に時間を取り、神様の赦しに感謝をささげましょう。
3、教団定時総会のために。神様のご計画が表されるように祈りましょう。
4、私のチャレンジと決心に、神様が知恵を与えてくださるように祈りましょう。
5、私たちの教会、地域の教会、世界中の教会の働きを神様が祝福してくださるように祈りましょう。
6、教会員、家族、隣人の必要に心を向けて祈りましょう。
7、神様のみ声を聞くために、静かな場所で聖別した時間を過ごしましょう。
【総会ミニ知識】
1896年11月3日にW.C.グレンジャー先生と教え子大河平輝彦先生は、汽船コプティック号に乗り、米国サンフランシスコを出航しました。荒天が続いたため、予定より遅れて11月19日に横浜に入港しました。大河平輝彦先生は、久しぶりに見る故国の風景が目にしみとおるほど懐かしく思われ、この国に住む3千万余りの愛する同胞に、最終の福音使命を伝えることで胸はいっぱいでした。その日から昨日で124年が過ぎました。
5年に1度の教団総会に備える60日の祈りが始まりましたが、パイオニアたちの思いを受け継ぎ、私たちもそれぞれの場所で献身していきましょう。