セブンスデー・アドベンチスト教会

第92日—祈りの課題—2020年7月4日 土曜日

第92日—祈りの課題—2020年7月4日 土曜日

第92日—祈りの課題—2020年7月4日 土曜日

100日間の祈り 第14週

私たちはこの物語の結末を知っています

マーク フィンレー

私たちが日々の生活の中で、不安や心配事で悩んだり、将来を恐れたりする必要がない理由のひとつは、私たちがこの物語の結末を知っているからです。私たちは、自分の人生の最後を病気が決定するのではないことを知っています。それはただ、キリストのみ旨によるのです。また、私たちは、新型コロナウィルスや他の病気、自然災害、あるいは核戦争によって惑星地球が滅びるのではないことをあらかじめ知っています。私たちは、キリストの再臨の約束を待望しているからです。

報道を観るならば、世界各地で飢饉や地震が頻発し、様々な窮状が起きているのを目の当たりにします。核戦争の脅威が高まり、核による未曾有の被害をイメージします。気候の変動はますます激しくなり、自然災害はあとを絶たず、何十万人もの命を奪う、強力な疫病の存在に日々怯えているのです。
このようなことは、確かに私たちの日常に起こります。しかし私たちは、人生の厳しい時期を生きぬくための希望をもっています。聖書の最後の書物をじっくり瞑想するときに、私たちはこのような苦しみを乗り越える希望をもつことができるのです。ヨハネの黙示録21:4、5で、著者ヨハネは次のように言っています。「彼らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない。最初のものは過ぎ去ったからである。すると、玉座に座っておられる方が 『見よ、わたしは万物を新しくする』 と言った。」
使徒パウロも同じように、私たちは「祝福に満ちた希望、偉大なるイエス・キリストの栄光の現れを待ち望」んでいる、と言っています。 (テトス2:13 ©️日本聖書協会)

私たちは再臨を待望する信徒です。自分の信じているものを決して手放さないでください。キリストはまもなく戻って来られます。キリストの再臨のビジョンを見失うときに、私たちは簡単に希望を失ってしまうのです。ですから、目の前の現実を超えて、未来のものに目を向けましょう。今日ではなく明日を見つめましょう。病気の状態を超えて、完全な朽ちることのない体に希望を見いだしましょう。空気感染する疫病の脅威を超えて、完全で清らかな天の空気に思いをはせましょう。

年々増え続ける自然災害、政治の混乱、経済の不安、荒れ狂う疫病・・・。これらの出来事の中に、私たちは主がまもなく再臨される明らかなしるしを見ます。神様が災害を起こしておられるわけではありませんが、彼は目的をもって、これらの出来事が起こるのを許されています。神様は今、ご自分の民に、完全に主に委ねるように呼びかけておられます。私たちに、自分の力を捨てて、神様の前にひざまずくように語りかけておられます。そして、深い祈りの生活へ、み言葉によって豊かに生かされる経験へと導いておられるのです。

私たちの住む地上に、確実なものなど何もありません。キリストこそが、私たちの完全な砦であり、憩うことのできる唯一の場所です。私たちの救い主、贖い主、解放者であられるキリストこそが、来たるべき天の王です。新型コロナウィルスが世界中に急速に拡大するのを見るときに、あなたはそこに何を見るでしょうか? これらのしるしは、私たちに、今一度しっかりと信仰に立つようにと呼びかけているのです。

この地上の生活が全てではありません。キリストは今日、私にもあなたにも語りかけておられます。地上における生命は儚いものです。すべての人間が、もろい土の器で造られているからです。しかし今あるものを超えて、さらに良いものを私たちは受けることになります。それがイエス・キリストの栄光による恵みです。私たちは、地上の人生を終えたあとも、永遠に主と生き続けるのです。キリストがあなたの心を満たし、恐れを取り除き、彼とともに生きる決心を強め、あなたを再臨に備えさせてくださるように祈りましょう。

瞑想しましょう:
あなたは再臨信徒として、このうえない大きな希望を持っていることにお気づきでしょうか? キリストとその約束に目を向け続ける限り、この地上に私たちを破滅させるものは何もないと心から信じているでしょうか? 神様が与えると約束してくださった永遠の喜び、幸福、完全な平安を受けて、たとえパンデミックの脅威の中にあっても、キリストとともに生きていきましょう。

実践しましょう:
今日、時間を割いて、偉大な再臨の希望について書かれた聖書のみ言葉と、天国に関する約束を見つけてください。それらを暗唱し、キリストにある希望と喜びの確信をもって生活しましょう。あなたの人生が、神様の愛と恵みをあらわすものでありますように。

「永遠の年月が経過するにつれて、神とキリストについてますます豊かで、ますます輝かしい啓示がもたらされる。知識が進歩してゆくように、愛と尊敬と幸福も増していく。人々は神について学べば学ぶほど、ますます神のご品性に感嘆するようになる。イエスが彼らの前に、贖いの富と、サタンとの大争闘における驚くべき功績とをお示しになると、贖われた者たちの心はいっそう熱烈な献身の念に燃え立ち、いよいよ喜びに満たされて黄金の竪琴をかき鳴らし、万の幾万倍、千の幾千倍の声が一つになり、賛美の一大コーラスとなって盛りあがる。
『また、わたしは、天と地、地の下と海の中にあるすべての創られたもの、そして、それらの中にあるすべてのものの声を聞いた、『み座にいますかたと小羊とに、さんびと、ほまれと、栄光と、権力とが、世々限りなくあるように」』 (ヨハネの黙示録5:13)。大争闘は終わった。もはや罪はなく罪人もいない。全宇宙はきよくなった。調和と喜びのただ一つの脈拍が、広大な大宇宙に脈打つ。いっさいを創造されたおかたから、いのちと光と喜びとが 無限に広がっている空間に流れ出る。最も微細な原子から最大の世界に至るまで、万物は、生物も無生物も、かげりのない美しさと完全な喜びをもって、神は愛であると告げる。」  『各時代の大争闘』 下巻 467ページ

賛美の報告:

  1. 積極的に取り組む精神によって、5000名以上の人々が祈りのネットワークに登録してくださったことを神様に感謝します。過半数は青年たちです。彼らがこの祈りのネットワークと、公式の祈りのミニストリーをたちあげ、今も継続しています。(南アジア太平洋支部より)
  2. パンデミックの期間、アドベンチスト教会員が忠実であったことを神様に感謝します。3月11日からこれまでに、忠実な教会員による世界伝道資金が、約束献金で100万ドル以上集められました。(約束献金とトラストサービス)
  3. 「100日間の祈り」の結果として、数百名のバプテスマの報告を受け取りました。伝道の働きのために祈り続けている人々のために神様に感謝します。神様に栄光がありますように!
  4. 「100日間の祈り」で、神様は奇跡を起こしてくださいました。聖書研究をする相手が与えられるようにと祈った2日後、7キロ以上も離れた場所に住む女性が訪ねてきました。彼女は「あなたから買った本を読んで真理を見つけました。続けてもっと学びたいと思い、あなたを訪ねてきました」と言ったのです。私たちは現在、聖書の学びを続けていて、彼女はキリストに生涯を委ねる準備ができつつあります。神様は確かに私の祈りに答えられました!(タンザニアの匿名の文書伝道者より)
  5. 外出自粛のため、アドベンチスト家庭の未信者の息子も家で共に過ごしていました。家族は「100日間の祈り」に参加していましたが、彼は家族にむかって「祈りなんて時間のムダだ」と言いました。数日後、彼はコロナウィルスに感染したために入院し、その病室で心が変えられる経験をしたのです。彼は患者たちに(彼の家庭がそうであったように)自分とともに神様に祈るように勧めました。その結果、彼とそこにいた患者たち全員が癒されたのです。彼と癒やされた数人の患者は6月14日にバプテスマを受ける決心をしています。

祈りの課題

  1. レノックスのために祈りましょう。彼は6歳の男の子ですが、筋無力症や心臓肥大をはじめ、数々の難病をかかえて苦しんでいます。彼のために特別にお祈りしましょう。また、世界中の病気の子どもたちのためにもお祈りしましょう。
  2. インドの北東地域では、コロナウィルスの患者が再び増加傾向にあります。パンデミックの終息のためにお祈りしましょう。
  3. 神様の道から逸れたことで、混乱を経験しているアドベンチスト家庭の子どもたちの救いのためにお祈りしましょう。
  4. フルタイムで牧師の働きに就くべきか迷っている人々のためにお祈りしましょう。彼らに神様の召しが明らかに示され、あらゆる障害が取り除かれるようにお祈りしましょう。