【100日間の祈り】
第6週
「私たちを取りまく天使たち」
メロニー・コールマン(オレゴン州南部在住のアドベンチストの牧師夫人で3人の子どもの母親。)
最近教会で起きたびっくりするような体験を、みなさまにわかち合わずにはいられません!
夫は米国オレゴン州で牧師をしています。私たちの教会では『希望の啓示』と題した伝道講演会を行っていますが、その期間中に起きた出来事をお話します。教会では祈ることの大切さを奨励していましたので、講演会の間、特別にチームを作って祈りの部屋で祈ろうと決めました。私のチームは高齢者、あるいは家庭から祈りに参加する教会員ばかりでしたので、この集いに何人参加してくれるかわかりませんでした。いずれにしても、集会の間、数人でも集まって交代で祈ることができればと、私は祈りの部屋を準備したのでした。
初日(金曜日)の晩の参加者は私だけでした。孤独でしたがとにかく一人で祈りました。翌日の安息日の夕方も私一人でした。とてもがっかりしましたが、『主の祈り』の美しい賛美歌をBGMで流しながら、その演奏の間中祈り続けました。「二人または三人があなたの名によって集まっているところには、あなたがいらっしゃることを知っています。でも、もし私一人だったならどうでしょうか?」私は不安を覚えながらも静かに祈ったのです。
賛美歌BGMが終わり、祈りを終えて目を開いたとき、部屋には・・・大勢の天使がいました! びっくりして部屋を見回していると、目から涙があふれてきて泣き始めてしまいました。天使たちは天井に頭がつくほど背が高く、肩幅も広く、壁を背にして互いに肩と肩を合わせるように立っていました。彼らと比べると、自分がとても小さく見えました。彼らの背中には翼があって、流れる水のような清廉な衣服を着ていました。私は彼らの顔に特別に惹きつけられてしまいました。彼らがとてもハンサムな男性に見えたからです。優しい目をして、温和で柔らかな微笑みをたたえつつも、その顔は凛々しく、勇士のような精悍な雰囲気を持っていました。長い黒髪が肩まで伸びていました。彼らは決して透明な姿ではありませんでしたが、虹色あるいは黄金色に輝いて見えました。彼らを見ることができた時間はわずか4、5秒のことだったと思います。やがて彼らは見えなくなりましたが、私は一晩中この光景を思い出しながら涙を止めることができませんでした。
祈りの部屋で一人きりで祈っていたとき、私はすっかり意気消沈して自分の祈りが聞かれるかどうか不安に感じていました。しかし神様は、たとえ一人きりの祈りでも十分なのだということを奇跡的な方法で私に示してくださったのだと信じています。私は自分自身を価値のない、心の卑しい者と思っていましたので、神様が私にこの素晴らしいプレゼントをくださったのでしょう。この神聖な経験についてお話するたびに、今でも涙があふれてきます。
今日も祈りの部屋で、私は一人で祈り続けています。しかしもう失望してはいません。目には見えなくても、この部屋には大勢の天使がおられるのですから! 私たちは決して祈りの力を過小評価すべきではありません。たった一人の祈りであっても十分なのです。私たちには見えなかったとしても、神様は確実に働いておられるのです。
瞑想しましょう:
祈りながらも孤独を感じたり、どんなに祈っても答えが与えられないと意気消沈した経験はありませんか? そのときあなたは、たった一人の祈りには効果がないと感じなかったでしょうか? あなたを意気消沈させるこのような誘惑が襲うときに、ぜひ思い起こしてください。イエス・キリストもたった一人で祈られました。しかし彼の祈りはこの世界を大きく変えたのです。アブラハム、ヤコブ、ダビデ、エリヤ、エステル、そのほかにも歴史を通じて多くの預言者が、困難の中でたった一人で祈りを捧げました。そして彼らの祈りは天をも動かしたのです。
実践してみましょう:
今週は、聖書に登場する預言者のうち1人または2人を選んで、彼らの「一人の祈り」について深く瞑想してみましょう。聖書研究の時間に、聖書と証の書を読んで発見したことをノートに書き留めてください。あなたが本当に感動した「祈りの預言者」を1人選び、彼の祈りの習慣を神様があなたにも植えつけてくださるように祈りましょう。
「エリヤは、イスラエルの歴史上最も重大な危機の中にあって神が選ばれた偉大な信仰の人であった。彼が祈るときには、信仰の手を伸ばして天の約束を握り、彼の嘆願が答えられるまで神に熱心に祈り続けた。神が彼の祈りを聞かれたという十分な証拠を待つのではなく、神が賛同されたごくわずかなしるしを見つけることで彼はすべてを大胆に行動に移す決心をした。彼が行ったことは、現在、神のすべての奉仕活動の領域において、神の民が行うことができるものである。このような信仰は今日の世界で最も必要とされている。それは神の約束の言葉をつかんで、天が開かれるまで決して手放そうとしない信仰である。」
『祈り』138ページ
讃美の報告:
困難を抱えて生活しておられる人々に、ユニークな方法で援助の手を差し伸べようと努力している、世界中の教会や信徒グループのために神様に讃美を捧げます。キリストの愛によって、今多くの人々の心が力づけられています。
祈りの課題
- パンデミックの中で、特に世界の大都市で人口の密集した場所に住む教会員のためにお祈りしましょう。彼らの日々の必要が満たされ、感染から特別に守られるようにお祈りしましょう。
- 長期に渡ってパンデミックと闘い続けている世界中の医療従事者のためにお祈りしましょう。彼らの体力・気力が日々支えられるようにお祈りしましょう。
- 神の民が自ら聖書を学び、多くの時間を祈りに割き、罪から離れてキリストの再臨の備えをすることができるようにお祈りしましょう。
- この危機の中で、神様が私たちにどう祈るべきかを教えてくださるように求めましょう。