「わたしは山にむかって目をあげる。わが助けは、どこから来るであろうか。わが助けは、天と地を造られた主から来る。」(©︎日本聖書協会 詩編121:1,2)
新型コロナウイルスに世界中が不安に包まれています。その正体、対応策の不明さが一層の不安を煽ります。新型コロナウイルスがすべてを支配しているかのようです。先ずは落ち着いて勧められている予防策をきちんと実行して行きましょう。その中で集会の中止、延期が勧められています。各教会の賢明な対応、判断に心から感謝いたします。
教会にとって安息日礼拝は何よりも大切な集会です。それは信仰の生命線です。初代教会は地下墓地での礼拝を命がけで守り続けました。戦時中の私たちの教会も同様です。しかし教会は地域社会において責任ある社会的存在でもあります。そしていま教会員、その家族、地域社会の健康が問題となっています。その意味で社会的判断も必要です。それぞれの教会の、それぞれの地域社会の中での適宜必要な判断を祈りの中でよろしくお願いいたします。教団も3月の多くのプログラムをキャンセルいたしました。
この世界的危機の中で、私たちは目を上げて祈りたいと思います。私たちの家族、教会が守られることを祈りましょう。私たちの地域社会、日本が守られることを祈りましょう。世界中の人々が守られることを祈りましょう。新型コロナウイルスも社会的混乱も一刻も早く収まるように祈りましょう。解決は、そして助けはただ天と地を造られた主から来ます。
不安を貫く平安はただ主なる神からのみ与えられます。危機を乗り越える希望の光は神によってのみ与えられます。この創造主なる神を信じることのできる幸いを、この神を礼拝できることの幸いを心から感謝いたします。
安息日が近づいてきました。明日、教会で礼拝を捧げる方々の上にも、家庭で礼拝を守る方々の上にも主の平安、主の祝福が豊かにありますよう心から祈ります。
それぞれの場にあって良き安息日を!
2020年2月28日
教団総理 島田真澄