ウクライナにおけるアドベンチストの学校は、避難所に
教師は避難民を支援し、食料、避難所、精神的なサポートを提供しています。
(アドベンチスト・ニュース・ネットワーク3月4日配信)
2022年2月24日にロシアが侵攻した後、ウクライナにおけるセブンスデー・アドベンチストの教育機関は避難所としての役割を担っています。
セブンスデー・アドベンチスト指導者に向けた最近のメッセージの中で、ウクライナ教団教育部長のコスティアンティン・S・カンペン氏は、ウクライナにおけるアドベンチスト学校の発展的な状況について説明しました。
「多くのウクライナ人が2月24日未明にロケット攻撃と爆発音で目を覚ました。これらの爆発は、ロシアによる同国への攻撃の始まりとなりました。
その日、ウクライナにある24のアドベンチスト学校のうち、対面式の授業を行ったのは1校のみ。残りの学校は、少なくとも5つのアドベンチスト学校がある市内の路上や郊外で戦闘が起こったため、生徒や教職員に出席しないように伝えました。
しかし、アドベンチストの教員は、生徒への教育を継続するために多大な努力を払いました。ウクライナ教育省が2週間の休みを宣言したにもかかわらず、一部のアドベンチスト学校はZOOMにより授業を続けています。オンライン学習は、少なくともある程度は、子どもたちが戦争に関するニュース以外のもので生活を満たすのに役立っています。
とはいえ、アドベンチストの学校に通う子どもたちがオンライン学習に切り替えたり、休みに入ったりしても、校舎が空っぽになることはありませんでした。それどころか、校舎は避難所に変わったのです。
学校の教室は人々で溢れ始めました。戦闘の影響を受けている都市では、校舎が砲撃から人々を守るために使われています。戦闘地域から離れた都市では、学校が他の都市から避難してきた人々の避難所になっています。
2月26日の安息日(土曜日)、一部の避難民が初めて安息日の礼拝に参加しました。
もし学校が机やマットレスを教室から移動させる必要があるなら、もし学校の校長が授業の予定を組む代わりに難民のための食事を用意する必要があるなら、そしてもしチャプレンが子どもではなく大人のための礼拝を行う必要があるなら……私たちは人々を救い、私たちの使命を果たすためにそれら全てのことを喜んで行います」
ユーロ・アジア支部教育部長のイワン・リャポロフ氏は、現在の危機について次のように語りました。「神は私たちの避け所です。私たちを見捨てず、今も導いておられ、これからも私たちを導いてくださるでしょう」
地域全体におけるアドベンチストの支援
ウクライナに隣接するいくつかの国を含むトランスヨーロッパ支部によると、アドベンチストの指導者と教会員は、毎日、東の国境を越えて押し寄せる多くのウクライナ人の支援と援助に向けて迅速に動いています。
トランスヨーロッパ支部コミュニケーション部からの情報では、ポーランド教団がウクライナからの人々を受け入れるために家や教会を開放しているとのことです。
「私はすべての教会に特別な呼びかけを送り、ウクライナからの友人たちに、心、家、そして財布を開いてくれるようお願いしています」リシャルト・ヤンコフスキー(ポーランド教団総理)
ポーランド教団は、この危機の中で避難民を支援するための特別委員会を設置しました。「私たちはまだ多くの課題に直面していますが、神の恵みによって乗り越えていきます。今度の安息日の礼拝では、ウクライナのために祈る時間をとり、平日も祈ります」とヤンコフスキー総理は語ります。
ADRAハンガリーも難民を受け入れる準備が整っていると、トランスヨーロッパ支部コミュニケーション部は伝えています。
「地元の教会は開放されています。私たちはウクライナの国境から80キロのところにキャンプ場を持っています。収容人数は少なくとも50人です。暖房、キッチン、バスルームがあります」とADRAのリーダーは報告します。
ハンガリー教団の事務所も難民を受け入れるために開放されます。
ADRAヨーロッパは、侵攻が始まってからわずか24時間後の2月25日に募金を開始しました。彼らは難民を受け入れる以外に、ウクライナ国内で活動する方法を見出しました。提供する能力を強化するために、すでに増員されたスタッフが向かっています。可能な限り早く支援するための大規模な計画が実施される予定です。
写真提供:ウクライナ教団
わずか数時間で教室は避難所に変わりました。