セブンスデー・アドベンチスト教会

2021年~2025年 教団伝道基本方針

モットー

「共に伝えよ、主は来たりたもう!」

伝道基本方針

  1. 信徒は弟子に-日々キリストとの個人的な生きた関係を持ち、人々をキリストの弟子として積極的に招くことを喜びとするアドベンチストを育成する。そのために教団として下記の点に力を注ぐ。
    各自がキリストとの個人的関係を強化するため、祈祷院プログラムなどを活用できるよう整備する。
    真のキリストの弟子を育てることのできるキリストの弟子の育成に努める。このために、『いきいき弟子講座』や『キリストの弟子ハンドブック』などの教材を活用するよう奨励する。また、弟子育成アプリ(仮称)を活用できるよう整備する。
    個人的に関りを持つ人たちのリストを持ち、777の祈り、祈りの行進、2・3・4の祈り、などで執り成しの祈りに励むよう奨励する。『イエスの御名によって』など、執り成しの祈りの力を学ぶことのできる書籍を活用するよう奨励する。
    様々な種類の小グループや家庭集会を個人やグループで主催できるようリーダーを育成し、教会員向けのACTSセミナーを開いてリーダーをサポートする体制を作る。(ACTSとは開拓伝道者や伝道のリーダーを育成し、サポートするシステム)
    信徒伝道師や学生伝道師の制度を継続すると同時に期間限定の文書伝道師やバイブルワーカーなどの新しい伝道者制度を構築するなど、伝道のために献身できる機会を提供する制度について検討する。

  2. 牧師は使徒に-み言葉を通してキリストから教えを受け、派遣され、宣教し、聖霊によって力を授けられて未開拓の地域でキリストの証人となり、信徒伝道者の育成や、信徒のケアや牧会のできる信徒リーダーを育成する、使徒的な牧師チームを形成する。そのために教団として下記の点に力を注ぐ。
    複数の牧師がチームとして信徒リーダーの育成やサポートに関わることが可能で、地域に対する伝道活動の助けが必要な教会に複数の牧師が関わることができるような牧師チーム体制について研究し、モデル地区を作って全国的に広げていく。
    教団研修センターやオンライン会議システムを活用し、神学科の協力を得ながら牧師によるアドベンチストメッセージの研究部会の研修を行い、各研究部会から教会員に向けて定期的にオンラインでメッセージを発信することや、それらをまとめて、定期的に刊行物として出すことを目指す。
    部局長をアドバイザーとする伝道実践部会を作り、求道者を獲得する方法に精通し、教会の伝道を牽引できる牧師を育成する。
    信徒伝道者の働きを支援し促進するために、長老研修や教会リーダー研修を行う。また牧師のためのACTS研修を行い、各地区でACTSセミナーを開けるように牧師を講師として育成する。
    アドベンチストメッセージによる教会の一致を守るため、まだ翻訳されていない証の書やSDA聖書注解書のオンラインでの発行を目指す。
  3. 教会は光と塩に-教会が置かれている地域と交わり、その必要に応えることによってその地域に良い変化を与えるアドベンチスト教会を目指す。そのために教団として下記の点に力を注ぐ。
    地域感化センターの役割を担う教会のモデルを構築し、地域の中にいる潜在的なキリストの弟子と共に地域を祝福するために働くことを奨励する。また、機関との協力伝道にも積極的に努める。
    全世代型の教会-様々な方法で青年が教会活動や伝道活動に主体的に関わるような環境を作ると同時に、組織的な信徒子女への信仰の継承のためのプログラムを行う。また、聖書的な結婚セミナーや子育てセミナーなどを積極的に行い、地域社会のモデルとなるような健全なアドベンチストホームを確立することを奨励する。
    近年急激に増加している外国人を受け入れることのできる教会のモデルを作ると同時に、外国語を話す教会員をキリストの弟子として育成するための働き人の確保と育成に努める。このため、日本語を自由に話せるバイリンガルの在留外国人2世の牧師育成を支援する。
    ホープチャンネルといったメディアを活用した伝道方法や、ユースラッシュ・オールラッシュなどの文書伝道を通して、信仰に関心のないような人々と接触し、キリストを伝える働きに参加することを奨励する。
    福音の右腕としての健康伝道を各教会や各家庭で活用できるよう健康伝道者を育成し、人々の共通の関心と必要である健康を促進し免疫力を高めるようなライフスタイルを啓発するため、ヘルスエキスポや通い型のニュースタートプログラムを全国各地で積極的に行うよう奨励する。

初代教会が短期間で当時の全世界に福音宣教の働きを広げることができたのは、聖霊の働きによる。初代教会をモデルとして、先に述べた3つの柱となる概念を意識し、教会が神のみ旨に沿った姿に変わっていき、その結果として初代教会に見られたような、聖霊の働きによる宣教の爆発的拡大が起こることを期待したい。

「すべての人に恐れが生じた。使徒たちによって多くの不思議な業としるしが行われていたのである。信者たちは皆一つになって、すべての物を共有にし、財産や持ち物を売り、おのおのの必要に応じて、皆がそれを分け合った。そして、毎日ひたすら心を一つにして神殿に参り、家ごとに集まってパンを裂き、喜びと真心をもって一緒に食事をし、神を賛美していたので、民衆全体から好意を寄せられた。こうして、主は救われる人々を日々仲間に加え一つにされたのである」(使徒言行録2章43節~47節)

※この伝道基本方針は、2021年1月に開かれた第38回教団定時総会において採択されました。

 
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