沖縄教区では長老会を中心に、映画『ハクソー・リッジ』公開に合わせた伝道を行っています。先日、沖縄県浦添市が主催した「前田高地の戦跡巡り~武器を持たない米衛生兵が活躍した前田高地」というツアーに伊佐真充長老会長と福井輝名誉牧師などが参加され、参加者にデズモンド・ドスの伝道用小冊子やトラクトを配布しました。
トラクトを受け取られたある方は、「デズモンド・ドスの話を今まで聞いた事がなかったのが残念。戦争経験者で、悲惨な思い出しかないこの前田高知で、信念を貫き通し、人を殺すのが当たり前の環境で人を救うことに命をかけた人がいると知って慰められた」と話していました。
伊佐長老会長はその後、ある浦添市の教育関係の方とお話しし、その方は、「アドベンチストが子供たちに希望を与えられる活動を是非ともして欲しい。日毎の勇気が、イジメを無くしイジメから立ち直る意思を与える、それをデズモンド・ドスの物語に見出して欲しい。その手伝いが出来るのはアドベンチストさんだ。」と語られました。
また、浦添市の歴史ガイドボランティアの仲村真事務局長は、「戦争で人間性が麻痺する状況で、人の命を助ける為に自分の命をかけた人が実在し、それが沖縄の最悪の地獄と言われた前田にその時にいたと言う歴史は、沖縄の宝だ」と話しています。
伊佐長老会長と福井牧師は今後、浦添市教育委員会や地元メディアと協力しながら、特に子どもたちにデズモンド・ドスを通しての証しをしていきたいと考えています。(文責・花田憲彦)