安息日学校部

第8課 聴覚しょうがい者用:平賀和弘

2021年第1期「イザヤ」(わが民を慰めよ 

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第8課 わが民を慰めよ 平賀和弘

1.安息日午後

苦しみの時は、永遠に続きません。苦しみの時は、いつか終わりがきます。神様が救ってくださるからです。神様は、預言者イザヤに言われました。「慰めよ、わたしの民を慰めよと/あなたたちの神は言われる。エルサレムの心に語りかけ/彼女に呼びかけよ/苦役の時は今や満ち、彼女の咎は償われた、と。罪のすべてに倍する報いを/主の御手から受けた、と」(イザヤ 40:1−2) 。神様は、あなたたちの罪はゆるされ、苦しみの時は終わると言われます。神様は、主の民を慰めてくださるお方です。

 

2.日曜日:将来の慰め

南ユダ王国の人々は、平和に暮らしていました。しかし、しだいに、人々の心は、神様から離れていきました。人々は、神様に従わないで、自分たちのやりたいように生きるようになりました。イザヤは、人々に警告しました。もし、悔い改めなければ、南ユダ王国は、アッシリアやバビロンというとても強い国から攻められること、バビロンとの戦争に負けてしまうこと、そして、奴隷になって自分たちの国からバビロンの国へ連れて行かれてしまうと言いました。苦しみの時が来るというのです。

しかし、イザヤは、人々に警告を与えただけではありませんでした。希望のメッセージも伝えました。あなたたちは、奴隷になって終わるのではない。神様は、あなたたちを奴隷から解放してくださる。あなたたちは自分の国に帰ってくることができる。苦しみの時は終わり、喜びの時が来ると言うのです。

神様の約束は、わたしたちに、慰めを与えます。わたしたちも罪を犯して苦しむ時があります。しかし、神様は、わたしたちを救ってくださり、苦しみではなく、喜びを与えてくださるお方なのです。

 

3.月曜日:臨在、み言葉、道備え

南ユダ王国の人々は、イザヤの警告を聞かず、悔い改めませんでした。その結果、南ユダ王国はバビロンとの戦争に負けてしまいます。そして、奴隷となってバビロンの国へ連れて行かれました。しかし、神様は、悔い改めなかった南ユダ王国の人々を見捨てられませんでした。神様は、約束を守ってくださいました。奴隷から解放され、自分の国に帰ることができたのです。人々は、神様の恵みによって救われました。そして、救われた人々は、神様を求め、神様に従って生きるようになりました。

神様の恵みが、人の心と、人の生き方を変えたのです。

 

4.火曜日:宣教の始まり

イエス様こそが、肉体をとられて人となられた神であり、救い主です。イザヤは、イエス様を幻のうちに見ました。そして、神様がこの地上に来られ主の民を救ってくださると希望のメッセージを人々に伝えました。イエス様がお生まれになった時、女預言者アンナは、イエス様を喜んで人々に伝えました。アンナは、イザヤが預言し、待ち望んでいた救い主とお会いすることができたからです。また、マグダラのマリアも、イエス様を喜んで人々に伝えました。十字架についてすべての人を救い、死から勝利され、復活されたイエス様にお会いすることができたからです。アンナとマリアは、救い主であるイエス様と出会い、喜んでイエス様を人々に伝えました。

 

5.水曜日:憐れみ深い創造主

どうして、神様は、わたしたちを救ってくださるのでしょうか。神様は、憐れみ深いお方だからです。わたしたちが願わなくても、神様は、わたしたちを救いたいと望んでおられます。

どうして、神様は、わたしたちを救うことがおできになるのでしょうか。神様は、力強いお方だからです。わたしたちができなくても、神様は、わたしたちを救うことがおできになります。

神様は、人間が何か良いことをしたから救ってくださるのではありません。人間は、神様を忘れ、木や石でできた像を礼拝するおろかな者です。人間は、悪いことばかりしています。しかし、神様は、おろかで、悪いことばかりする人間を、ご自分の憐れみと力によってのみ救ってくださるのです。

 

6.木曜日:偶像礼拝の問題点

木や石でつくられた像だけが偶像になるのではありません。

「私たちの神への愛を弱めようとするもの、神のための奉仕を妨げようとするものは何であれ、わたしたちにとって偶像となります」(SDA聖書注解より)。

今日、教会はどんな偶像礼拝にあっているでしょうか。また、あなたはどんな偶像礼拝にあっているでしょうか。お金でしょうか。自分の願いをかなえてくれる強い指導者が偶像になることもあります。

終わりの時、神様を礼拝するか、神様以外のものを礼拝するかを選ばなければなりません。神様以外のものは頼りになりません。創造主であり、救い主である神様を礼拝しましょう。

 

7.金曜日:さらなる研究

神様は、愛のお方です。しかし、イザヤの時代の人々は、神様を間違って理解していました。サタンが神様を疑うように人々を誘惑していたからです。サタンにだまされた人々は、神様は、罪人をゆるすことなく滅ぼされるおそろしいお方だと間違って考えていました。

神様は、罪は憎まれます。しかし、罪人をこころよく受け入れ、救ってくださる愛のお方です。

神様に感謝して、喜んで周りの人々に、イエス様を伝えてまいりましょう。