安息日学校部

第9課 聴覚しょうがい者用:松下晃大

2020年第3期「神のためにたくさんの友人をつくる」(喜びを他の人に伝える) 

PDFダウンロードルビ付きの原稿はPDFからご覧ください

第9課 人を引きつける態度を育てる 松下晃大

 

1.安息日午後

今週は、人々に対するイエス様の態度について研究します。

イエス様は、宗教指導者から罪人まで、どんな人にも憐みの手を差し伸べられました。深くて広い愛と赦しの思いを持っていたからです。そのため、人と接する時は、高慢や優越感を見せず、全ての人を敬い、へりくだりの態度で接しました。その結果、イエス様の態度は、大勢の人に影響を及ぼしました。そうして、イエス様に出会った人たちは変えられていきました。

イエス様の態度を研究し、その原則を見出します。そして、私たちも人を引きつける態度を育てて、神様を伝える働きに活かします。

 

2.日曜日:福音を受け入れる素地

ヨハネ4章1節〜42節には、サマリアの女の回心の記録が記されてあります。サマリアの女が井戸に水を汲みにきた時に、イエス様が声をかけて、やりとりが始まります。

サマリア人とユダヤ人には民族的な対立がありました。歴史的、文化的に対立し、敵対意識がありました。ですので、普通ならユダヤ人はサマリアの町にはいきませんし、声もかけません。それに加えて、この女性は自身の男性関係が原因で町の人たちからも煙たがられていました。そのような女性であったことから、弟子たちはイエス様とサマリアの女が話しているのを見て、びっくりしたはずです。しかし、イエス様はサマリアの女を見て、女の中に福音を受け入れる心を見出しました。それは聖霊の働きかけによるものです。

そうしてサマリアの女は、サマリアの地においてイエス様を伝える伝道者になりました。後に弟子たちは、サマリアの地において伝道をすることができるようになっています。(使徒言行録8:4、5)

弟子たちなら、サマリア人とは関わりを持たず、サマリアの町を通り過ぎたことでしょう。私たちも、聖霊の働きを求め、良い出会いや福音を受け入れる素地を見出していきたいものです。私たちの周りには、対立があったり、煙たがられている人がいるかもしれませんが、聖霊はその人の中にも、イエス様を受け入れる心があることを示してくださいます。

 

3.月曜日:態度を改める

私たちが、他の人にどれくらい影響を及ぼすことができるかは、私たちの態度によって決まります。例えば、どんなに素晴らしいメッセージを語ったとしても、厳しく批判的で愛想の無い態度であったならば、聞いている人はそのメッセージを受け入れないでしょう。反対に、好意的な態度や他の人への信頼は、良い友情を生み出します。

マタイ15章21節〜28節にはイエス様とカナンの女のやりとりが記されています。一見、イエス様はカナンの女に冷たく接しているようにも思えます。しかし、ここでは、カナンの女を信頼し、信仰が深まるように意図的に接したのです。結果、カナンの女の信仰は深まり、イエス様はそれを見て、「婦人よ、あなたの信仰は立派だ」(マタイ15:28)と最高のほめ言葉を述べられました。

マルコ14章6節〜9節には、ユダヤ人の女がイエスの足に香油を塗る場面が記録されています。このユダヤ人の女は評判が悪く、何度も罪を犯した過去がありますが、イエス様に出会い、赦され変えられました。イエス様への感謝の思いをもって、高価な香油をイエス様の足に塗ったのです。他の人は高価な香油を使うのはもったいないと女を責めましたが、イエス様は女をほめ、好意的に接したのです。

伝道の働きにおいて、このように他人を信頼することや好意的な態度はとても大切です。時や場合、相手によっては、信頼できなかったり批判的になってしまうこともあります。ただ、すべての人に愛を持って接したイエス様の態度を思い返して、私たちも態度を改めて、多くの人と良い関係を築きたいものです。

 

4.火曜日:愛に根差して真理を伝える

今期の学びのテーマは「神のためにたくさんの友人をつくる」です。たくさんの友人をつくるために、使徒パウロは「愛に根ざして真理を語る」(エフェソ4:15)ことが大切だと述べます。愛の思いをもって相手に同意し、受け入れていることを行動で示し、ふさわしい場面でほめることにより、友情は築かれます。つまり、相手の良いところを見つける習慣というものが大切になります。

最近、ニュースなどで誹謗中傷という言葉をよく聞くようになりました。他人の悪い所を見つけて、優越感に浸り、インターネットを使って匿名で悪口を言うのです。私たちは罪を持っている人間ですから、自分よりも相手が劣っていた場合、嬉しくなって見下してしまうのです。

しかし、使徒パウロは自分が仕えた教会の良いところを探しました。2テサロニケ1章1節〜4節では、教会の愛し合う関係や信仰の成長、迫害の中にあっても忍耐と信仰を示していることなどをほめています。もちろんパウロは教会の過ちは叱りました。しかし、教会の向上のため、良い関係を築くためにも、教会の良いところをも強調したのです。

私たちも、相手の良いところを見つける習慣を身につけ、多くの友情を築いていきたいものです。そして、良い友好関係の中でイエス様のことを伝え、共に神様の国に入る備えをしていきましょう。

 

5.水曜日:受容の根拠

相手を引きつけ、良い関係を築き、友情を育てていくことの根底には、相手を受容(受け入れる)することが大切です。ただ、受容することが大切だと分かっていても、できないことがあります。世の中にはたくさんの人がいますので、どうしても苦手な人や合わないなと思う人が現れることがあるかもしれません。

ローマ15章7節とエフェソ4章32節には、互いを受容する根拠にあたる原則を示しています。「キリストがあなたがたを受け入れてくださったように…」「神がキリストによってあなたがたを赦してくださったように…」とあります。最大の根拠は、イエス様が私たちひとりひとりを赦し、受け入れてくださったことです。それゆえに、私たちは相手の欠点に関わらず、相手を受け入れるのです。イエス様の大きな愛、赦し、そして、私をも含めてすべての人を受け入れてくださっているという事実に感謝しましょう。その感謝の気持ちを忘れずに、他人を受け入れ良い関係を築きましょう。

 

6.木曜日:愛情を込めて真理を示す

態度を改め、相手を受容し、良い関係を築いていく先には、真理を伝えるという使命があります。「道であり、真理であり、命である」(ヨハネ14:6)イエス様を伝えることが大切です。救いに至る道はイエス様だけです。ですので、友情を築き、相手を愛するからこそ、真理であるイエス様を伝えるのです。

ペテロは手紙の中で、「あなたがたのいだいている希望について説明を要求する人には、いつでも弁明できるように備えていなさい。それも、穏やかに、敬意を持って…弁明するようにしなさい。」(1ペトロ3:15)と勧めています。自分が何を信じていて、なぜそれを信じるのか知っており、説明できなければならないということです。これは、聖書の全ての解説ができるとか、相手を納得させないといけないという意味ではありません。「穏やかに、敬意をもって」自分の信仰を説明し、自分の知っているイエス様について話すことが大切だということです。

自分の信仰やイエス様について聞かれた時に、どのように答えることができるか考えてみましょう。いつ聞かれても良いように備えましょう。そのようにして、多くの友人に愛を持って真理を伝えていきましょう。

 

7.金曜日:さらなる研究

イエス様についてさらに学んでみましょう。イエス様の内には、愛情、優しさ、深い憐み、恵みがあふれていました。私たちもそのようなイエス様の思いを持つことができるように、似た品性を持つことができるように願い求めましょう。

 

■話し合いのための質問

もしだれかが、「なぜあなたはクリスチャンなのですか」と尋ねてきたら、あなたは何と答えますか? なぜそう答えるのですか?