セブンスデー・アドベンチスト教会

共に伝えよ、主は来たりたもう!

共に伝えよ、主は来たりたもう!

明けましておめでとうございます。新しい1年も、主がお一人おひとりを豊かに祝福して下さいますよう心よりお祈り申し上げます。

この1月に開催される第38回教団総会のテーマは、世界総会のテーマに準じて「共に伝えよ、主は来たりたもう!」です。再臨運動から生まれた私たちの教会のメッセージは、イエス・キリストの再臨です。イエス・キリストの希望の福音です。恵みの福音です。この希望にあふれた恵みの福音を今こそ伝えねばならないのです。イエス・キリストの福音とは何なのでしょうか。いま私たちの教会の信徒が、この福音の真理の探求に非常に熱心になっているのを感じます。

いつ誰が何を言ったかということよりも、いま神は私に何を語られているのかを私たちは大切にします。聖書の民を任じているからです。「聖書」「聖書のみ!」が宗教改革者の合言葉であり、アドベンチスト教会の先駆者の合言葉でした。ですから私たちも、あのべレアのユダヤ人たちのように、「素直で、非常に熱心に御言葉を受け入れ、そのとおりかどうか、毎日、聖書を調べ」るのです(使徒言行録17章11節)。

「言っておきたいことは、まだたくさんあるが、今、あなたがたには理解できない。しかし、その方、すなわち、真理の霊が来ると、あなたがたを導いて真理をことごとく悟らせる。その方は、自分から語るのではなく、聞いたことを語り、また、これから起こることをあなたがたに告げるからである」とキリストは言われました(ヨハネによる福音書16章12、13節  ©️日本聖書協会)。エレン・ホワイトも、「神の言葉はすべての時代に特別な真理を提示する。……神はその民を一歩一歩導いておられる。真理は漸進的である。熱心に求める者は絶えず天から光を受けるであろう」と言います(『サインズ・オブ・ザ・タイムス』5,26,1881、英文)。

アメリカのミシガン州在住の日本人信徒ご夫妻は、YouTubeで「聖書研究ミシガン」という聖書研究会を主宰し、聖書と証の書から私たちの教会の教理を探求しています。特にダニエル書、黙示録を中心に、福音としてのアドベンチストメッセージを追及しています。しかし、この終わりの時に、いろいろな人々から発信されるアドベンチストメッセージ理解の中には、明らかな誤解も少なくありません。自らの解釈を絶対とはせず、共に学ぶことを促すこの信徒による聖書研究は貴重なものであると思います。

また間もなく福音社から出版される『主よ、み国を!〈改定新版〉─現代アドベンチスト神学の動向』(山形謙二著)も、信徒によるすばらしい研究成果です。神戸アドベンチスト病院の名誉院長として多忙な医師という職業の傍ら、最新のアドベンチスト神学を熱心に学び、25年ぶりに改訂版をまとめて下さいました。漸進的な真理の理解を信じ、信条を持たない私たちの教会は、「現代の真理」を探求し続けます。キリスト中心の福音としてのアドベンチスト神学を理解する上で、本書は求道心のある信徒必読の書と言えます。

新しい1年、キリストの希望の福音を学び、共に伝えましょう。「わたしは福音を恥としない。福音は、ユダヤ人をはじめ、ギリシア人にも、信じる者すべてに救いをもたらす神の力だからです」(ローマの信徒への手紙1章16節 ©️日本聖書協会)。

アドベンチスト・ライフ
2021年1月号
教団総理 島田真澄