総力戦

総力戦

「そして、御国のこの福音はあらゆる民への証しとして、全世界に宣べ伝えられる。それから、終わりが来る」(マタイによる福音書24章14節)。

全宇宙の関心がこの小さな地球に向けられています。神の人類救済の計画の実現が見つめられているのです。同様に、いま世界総会はじめ全世界のセブンスデー・アドベンチスト教会の関心がこの小さな日本に向けられています。神が、この伝道の進まない不可思議な国に何をなさろうとしているのか見守られているかのようです。日本宣教が進展しない限り、世界宣教は完結しないとも言われています。

キリストの福音は徹頭徹尾、恵みの福音です。そして救霊の働きもまた、キリストの恵みの働きです。恵みは下から生まれてくるのではありません。上から贈られて来るのです。教会は、この上から贈られた恵みの救霊の働きのために、この罪の世界に建てられた神の国の大使館です。教会員はそこで働くスタッフです。世界に向かって恵みの福音を宣べ伝え、人々を神の国の救いへと導くのが私たちの使命です。教会を通してのみ、人々は永遠の神の国へと救われるのです。

「教会員が恵みの御座からの助けを求め、滅亡の淵に立っている人々を救う大いなる働きに協力しているならば、教会が衰退することはない。……神は聖別された、自己を否定する教会を通して働かれる。特に今日、牧師や信徒を惑わそうとしてサタンが巧みな方法で働いている時、神は聖霊を目に見える栄光ある方法で表してくださる。……教会はその責任に目覚めないであろうか。神は、自己を否定し、自己を犠牲にして献身する人々に、今までにない最大の宣教の霊を与えようと待っておられる」(『セレクテッド・メッセージ』1巻117ページ、英文)。

いま、日本のセブンスデー・アドベンチスト教会に与えられている恵みの伝道計画が「全日本18マラナ・タ」です。教団史上初めての総力戦伝道計画です。個々の教会が戦うのでなく、日本の全教会、全教会員が全員参加で日本の宣教進展と救霊のために、心を合わせ、力を合わせて戦おうという計画です。日本の教会だけではありません。この日本の戦いに世界総会も北アジア太平洋支部も、南アジア太平洋支部も参戦を約束してくれています。

教団年次理事会で改めてこの計画を承認した夜、テッド・ウィルソン世界総会総理から一通のメールを受け取りました。「日本のために祈っている。祈りの中で信仰の挑戦が示された。謙虚にお勧めしたい。講演会場の目標を100か所から200か所に上げられないだろうか」。世界のリーダーの祈りと幻に驚きました。日本の教会は期待されているのです。
この終わりの時代に、神は生きて働いておられます。神はこの日本の救いのために恵みの計画を与えてくださいました。共に世界の日本伝道のための祈りに応えてまいりたいと思います。「わたしたちのモットーは、前進、常に前進でなければならない」(『福音宣伝者』470ページ、英文)。全日本18マラナ・タは、総力戦です。

教団総理 島田真澄 アドベンチスト・ライフ2017年2月号