セブンスデー・アドベンチスト教会

救霊への挑戦

救霊への挑戦

使徒パウロは、神の民でありながら神に背を向けている同胞ユダヤ人を憂い、次のように書きました。彼の同胞の救いへの情熱が、ほとばしり出るような言葉です。
「わたしはキリストに結ばれた者として真実を語り、偽りは言わない。わたしの良心も聖霊によって証ししていることですが、わたしには深い悲しみがあり、わたしの心には絶え間ない痛みがあります。わたし自身、兄弟たち、つまり肉による同胞のためならば、キリストから離され、神から見捨てられた者となってもよいとさえ思っています。……兄弟たち、わたしは彼らが救われることを心から願い、彼らのために神に祈っています」(ローマの信徒への手紙9章1〜3節、10章1節)。
私たちもパウロと同じ思いをもって、日本に住む人々の救いを祈り求めているでしょうか。エレン・ホワイトは、セブンスデー・アドベンチスト教会の牧師たちに対し、『伝道』(上巻23ページ)にこう記しています。
「神の牧師たちよ、キリストとあなたの同胞に対する愛に燃えた心を持って、罪ととがの中に死んでいる人々を目覚めさせようと求めなさい。あなた方の熱心な祈りによって彼らの心をとかし、彼らを悔い改めさせ、救い主に導きなさい。あなた方は、救いのメッセージを宣伝するキリストの大使である」
まず、同胞の救霊のために挑戦を受けているのは、「キリストの大使」を任じられている牧師たちです。牧師たちが救霊への情熱も祈りの熱心さも失うとすれば、日本に住む同胞の救いの可能性はどこに見いだせばよいのでしょうか。
しかし、再臨への時が切迫した今、救霊の働きは牧師たちにだけ委ねられているのではないことも事実です。世界のセブンスデー・アドベンチスト教会は教会員の全員参加伝道を実現しようとしています。すべての教会員が、同胞の救いのために祈り働くことが期待されているのです。そして今年こそが、その実行の年なのです。全日本18マラナ・タが全国160か所以上で計画されています。すべての教会員がキリストを証しする絶好の機会が準備されました。
「時は切迫している。キリストのための働き人がどこでも必要である。現在一人いる国内及び海外の伝道地に百人の熱心で忠実な働き人がいるべきである。大通りにも小路にも、まだ働きがなされていない。主のために、今伝道の働きに携わるべき人々に、熱心な勧誘がなされるべきである」(『伝道』上巻24ページ)。
日本に住むすべての人々の救いのために、牧師も信徒も、教会も学校も機関も共に手を携えて前進する年としたいものです。主の力への信仰、主の導きへの希望、主と同胞への愛をもって力強く救霊のために挑戦する年としましょう。
「それゆえ、信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である」(コリントの信徒への手紙一・13章13節)。

 

教団総理 島田真澄 アドベンチスト・ライフ2018年2月号